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[現代版] 天使と悪魔

第31章 エピローグ

・藤ヶ谷side

それから、変わらぬ日々は続き。

郁人たちとは、そう頻繁に会える機会がないのは仕方ないが。

苦難を乗り越え得た絆は、俺達にとって最大の武器。

ちょっとやそっと、離れたくらいで崩れたりはしない

そう、自信を持って言える強さを。

あの経験を通し身につけた気がする。



安井「北山くーん」

北「おっ、待った?」

安井「はい ニコッ」

北「はいってなぁこういう時は、いいえって言うもんだろ」

安井「素直なんです俺」

北「はあっ」



ひろと安井は、あれ以来。

前にも増して度々会っては食事に行ったりするようになり。

岸の方も―



岸「だからですね」

北「お前なんの為に電話して来たの?」

岸「北山くんが安井ちゃんとばっか会ってるから」

北「あぁー妬きもち、ニッ」

岸「だって…さ」

北「岸はどんなふうになりたいんだわ?」

岸「ドラマもでき歌も唄えてバラエティーなんかも」

北「うんうん、フッ」

岸「舞台にも出たい」

北「欲張りだなぁ、クスッ」

岸「ダメっすかね?」

北「いいんじゃね、もっと貪欲になれ」

岸「はい」



ニカは相変わらず松島聡を溺愛し健永が呆れつつ俺に報告しに来て、クスッ!

宮田とタマは…



宮「なんでいつも神宮寺が一緒なんだよ?」

玉「仕方ないだろ、2人は前世からの恋人同士なんだから」

宮「ぶぅー」



わたと薮・瑞稀の3人は、定期的に会い。

まったり過ごす時間を作っているらしい。

みんな、それぞれが前世からの絆を大切にし。



安井「郁祥」

中島「祐惺、ギュッ」



おっとラブラブなこの2人に関しては、ちょっと複雑な心境だけどな。

なんせ健人がカッコ良すぎるから、ハハッ!



北「柊陽の相手が誰なのか聞くのやめにしたんだ?」

藤「聞いたって仕方ないしそれに、あいつはママンが大好きみたいだからさ」

北「クスッ」



そんなある日のこと―



藤「えっ?後藤と石垣が、演奏してくれてもいいって」

宮「それって誰から聞いたの?」

玉「翔太」



なら後は会場さえ押さえれば出来る。





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