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[現代版] 天使と悪魔

第4章 過去からの声

・玉森side

青い空・輝く太陽―

澄んだ空気、そこは緑あふれる自然に満ちた空間だった。



玉「イヴ、ねぇ何処へ行くの?」



夢の中まるで道案内されるかのように行き着いた場所



玉「ここって」



なんだろ?妙に懐かしさを感じる不思議だな。

木々が風に揺れざわめく。



“裕太、ほらおいで”

“いい子だ、お前は自慢の息子だよ”

“本当にどんなふうに成長していくのか楽しみ”



えっ、今の誰の声?

俺は、風さんが運んで来たらしい声に思わず反応してしまう。

確かにそれは聞き慣れた声だったから。

でも、ふと気がつくとイヴがいなくてさ。



玉「イヴどこへ行ったイヴうぅーっ」



慌てて捜すと。



宮「精霊さん、僕のお願い聞いてくれる」



あれは、まさか宮田?



宮「あの子の笑顔がいつまでも続きますように」



やっぱりそうだ、ちっちゃ



宮「もし悲しみや苦しみが襲って来たら代わりに全部僕が受けるから、精霊さんお願い!あの子を護れる力を僕に下さい」



7歳くらいだろうか?

けど間違いない、だって鼻がデカいもん。



宮「あの子の涙はもう見たくはないんだ、だからその為だったら何だってする」



でもこれは現実の世界じゃない。

夢の中の出来事なんだよな



宮「精霊さんいるんでしょ答えてよ」



風さんが吹き、また木々がざわめく。





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