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[現代版] 天使と悪魔

第1章 プロローグ

・五関side

この日、俺は少クラの収録のためNHKホールへ向かっていた。

途中、ちょっとした広場に出るとそこでベンチに座り

ひと息を入れ空を見上げたその時。

ひらひらと初めは黒い点のように見えたそれは。

えっ、羽根?

目の前に落ちてきたカラスの何十倍もの大きさの。

それも、まるで人間の背中に付いていたかの如く。

なんだろう?これ…

こんなデカい羽根の鳥いたかな?

手に取り眺めていると―



塚「五関、なにやってるんだよ?こんな所で」

五「塚ちゃん、おはよ」

塚「それなに」



そこへ塚ちゃんもやって来て不思議そうに羽根を見つめる。



五「降ってきたんだ」

塚「空から」

五「うん」



―が、気にはなりながらも仕事へと向かい。



「おはようございます」



楽屋へと入れば次から次へ挨拶をして来るJr.たち。



塚「おはよーみんな」

神宮寺「おはようございまーす」

塚「神宮寺、今日も宜しくねぇ」

神宮寺「はい」



でも俺達はそこで意味不明な光景を目の当たりにする事となる。

自分たちの部屋へと向かっていた、その時。



桐山「なんでや郁人、なんで」

河「いやお前の言っている事わけ分からないから」



あれは桐山と郁人。



桐山「約束したやん、ずっと友達やて」

河「友達?あ、まぁーそう言われればそうだけど」

桐山「狩りや釣りにもぎょうさん行ったやろ」

河「あのな釣りはともかく狩りなんて行ったことないし」

桐山「行った」

河「行ってないって」



どうしたんだ?あの2人


首を傾げる俺と塚ちゃんの傍で。



重岡「やっぱり、まだ思い出してないのとちゃう」

中間「あの様子だと、そやな」



何が?



神山「流星、なんでお前だけ違うん」

藤井「はっ?」

小瀧「こいつ、天使やったからだわ」

藤井「はあっ?」

濱田「そうか」

藤井「みんな、どないしたん?さっぱり分からん」



益々、ハテナの俺と塚ちゃん。





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