
[現代版] 天使と悪魔
第5章 記憶の連鎖②
・屋良side
玉森の様子がおかしい。
そう俺の携帯へ連絡があったのは。
あいつらが、泊まり込みの仕事へ行ったその日の夜だった。
屋「なるほどね」
横「かと言って今の段階で唐突にそうかとは聞けず」
屋「確かにお前たち3人が思い出しているとは向こうも知らないわけだし」
横「どう切り出していいのか話し方にも悩みますよ」
屋「暫くは様子を見るしかないんじゃない」
横「やはりそれしかないですかね」
俺も横尾もそこまでは考えていなかった。
向こうが、らしき言動または偶然その場に遭遇しない限り見極めるのは難しい。
そうじゃないかと思っても話すキッカケに困ってしまう。
こりゃ、思った以上に難関かもしれないな。
ともあれ何事もなく帰って来てくれたらいいが…
あいつらドーム公演を控えてるし。
が、そういう俺も。
最近、妙なことが続いているせいか神経が休まる日がないまま今日まで来てる。
デスクの上に眼を向ければ摩訶不思議な妖しい物体が
ある日とつぜん空から落ちて来た。
実は俺が記憶を取り戻した原因は羽根ではない、この物体なんだ。
心配かけたくなくて羽根って事にしておいたが、どう見てもこれはあの時の。
だとしたらまた現れるのか
あいつが何故どうして抜け出せた。
北山は全く記憶を取り戻す気配はない、それは藤ヶ谷も同じ。
肝心の2人がそんな状態でありながら徐々に思い出しつつある周りの連中。
物体の上に手を置くと頭の中でボヤけた何かが浮かんでくる。
まだはっきりとは見えないみたいだ。
が、こうしていると能力が甦って来るのを感じ。
前世での、ハーフとしての自分の力が…
正直、最初は悩んださ。
果たしてそれはいい事なのか悪いことなのかと。
しかしあいつらを護る為に必要ならば。
そう思いここ数日、時々は触れ試している。
これは、奴の意図ではなく神の意志のような気がしたから。
それに、もし違っていたとしても今の自分はあの時の屋良朝幸じゃない。
あいつらの先輩、兄貴としての屋良朝幸だ。
簡単に利用されたりしないさ。
来るなら来い身体を張って護って見せる。
窓から見える一点の曇りもない空に向かって俺は叫ぶ
まるで自分の気持ちを奮い立たせるかのように見えない敵に対し。
そこに、確かな時の流れを感じながら。
・
玉森の様子がおかしい。
そう俺の携帯へ連絡があったのは。
あいつらが、泊まり込みの仕事へ行ったその日の夜だった。
屋「なるほどね」
横「かと言って今の段階で唐突にそうかとは聞けず」
屋「確かにお前たち3人が思い出しているとは向こうも知らないわけだし」
横「どう切り出していいのか話し方にも悩みますよ」
屋「暫くは様子を見るしかないんじゃない」
横「やはりそれしかないですかね」
俺も横尾もそこまでは考えていなかった。
向こうが、らしき言動または偶然その場に遭遇しない限り見極めるのは難しい。
そうじゃないかと思っても話すキッカケに困ってしまう。
こりゃ、思った以上に難関かもしれないな。
ともあれ何事もなく帰って来てくれたらいいが…
あいつらドーム公演を控えてるし。
が、そういう俺も。
最近、妙なことが続いているせいか神経が休まる日がないまま今日まで来てる。
デスクの上に眼を向ければ摩訶不思議な妖しい物体が
ある日とつぜん空から落ちて来た。
実は俺が記憶を取り戻した原因は羽根ではない、この物体なんだ。
心配かけたくなくて羽根って事にしておいたが、どう見てもこれはあの時の。
だとしたらまた現れるのか
あいつが何故どうして抜け出せた。
北山は全く記憶を取り戻す気配はない、それは藤ヶ谷も同じ。
肝心の2人がそんな状態でありながら徐々に思い出しつつある周りの連中。
物体の上に手を置くと頭の中でボヤけた何かが浮かんでくる。
まだはっきりとは見えないみたいだ。
が、こうしていると能力が甦って来るのを感じ。
前世での、ハーフとしての自分の力が…
正直、最初は悩んださ。
果たしてそれはいい事なのか悪いことなのかと。
しかしあいつらを護る為に必要ならば。
そう思いここ数日、時々は触れ試している。
これは、奴の意図ではなく神の意志のような気がしたから。
それに、もし違っていたとしても今の自分はあの時の屋良朝幸じゃない。
あいつらの先輩、兄貴としての屋良朝幸だ。
簡単に利用されたりしないさ。
来るなら来い身体を張って護って見せる。
窓から見える一点の曇りもない空に向かって俺は叫ぶ
まるで自分の気持ちを奮い立たせるかのように見えない敵に対し。
そこに、確かな時の流れを感じながら。
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