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[現代版] 天使と悪魔

第7章 慟哭の記憶②

・北山side

最近、なんだか周りの様子が変だ。



内「いいか北山1人で外を出歩くんやない、そういつも言ってるやろ」



俺は、まるで籠の鳥みたいだし。

内が仕事で一緒にいれないときは何故だか…



高田「北山くん、次はなにをしましょう?」



なんで俺が高田翔と2ショットでいなければならないんだよ。



高田「ダメですって内くんと屋良さんに頼まれてるんですから、俺は絶対に傍から離れませんよ」



あぁーうぜ耐えられない、なんとかして抜け出してぇ

そう思った俺は…

あいつがトイレに行ってる隙に窓から外へと飛び出す

ダッ、やった成功っと自由だ自由。

さーてまずは何処へ行くべ

久々の独り歩き太陽が眩しい。



「いた、あいつだ」

「今度こそ、あの方のところへ」

「しかしどうやって」

「無理やり拉致ろうとして失敗したらしいからな」

「なら、どうする」

「あいつの傍にいるやつを洗脳し利用するっていう手もあるぞ」

「なるほど、その手があったか」



藤ヶ谷と横尾さんから貰ったネックレスが陽の光りを浴びて輝く。

そういえばもうすぐ塚ちゃんの誕生日だな。

プレゼントでも買いに行くか。

と、そのとき。



高田「見つけました、もうあれほど言ったじゃないですか」



げっ、高田翔、ハァ!



高田「さっ、帰りますよ」

北「やだっ」

高田「我が侭を言わない」

北「はっ?」



どこがだわ。

俺が何処へどう行こうと、俺の勝手だろ?



北「あのな俺だって休みの日に行きたい所くらいあるんだよ」

高田「じゃ付き合います」

北「いいってば、チッ」

高田「ダメです独りにしてはいけないと言われてるんですから」

北「はぁ」



あっそ。



北「なら勝手にすれば」

高田「お言葉に甘えて」



甘えるんじゃねぇ。





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