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[現代版] 天使と悪魔

第7章 慟哭の記憶②

・宮田side

某テレビ局の楽屋で―



高田「皆さん、コーヒーでも飲みます?」

藤「北山、あいつどうしてここにいるの?」

北「さぁ、フッ」



何故だかいる高田翔。



高田「宮田くん、なに怪訝そうな顔をしているんですか?」

宮「べっ、別に」



名目はキタミツのガードらしいけど。

お陰で、タマの機嫌が悪いったらありゃしない。



横「そうスネるなって好意でやってるんだからさ」

玉「護ることくらい俺にだって出来る」

横「裕太」

玉「なっ、なんでもない」

横「みんな同じだよ」

玉「えっ?」

横「大事なやつを護りたい俺もニカそして宮田もね」

玉「わた、それって」

横「独りで全部、抱え込もうとしなくてもいいんじゃない?お前には、俺たちがいる。そうだろ裕太」

玉「‥‥‥」



だから話して。



玉「宮田」

宮「ニコッ」



俺は心の中でそう言い微笑みかける、すると。



玉「分かった、後で終わってから」



やった!

その言葉を聞きホッと胸を撫で下ろす。

それから―



横「取り合えず、俺んちへ行こうか」



二階堂は千さんとサッさと帰っちゃったから。

俺と横尾さんの2人でタマの話しを聞くことにしたんだ。



玉「で、なにから話したらいい?」

横「きっかけは?」

玉「イヴ…」



イヴだって!?どうして。



横「白い羽根がイヴの背中に?」

玉「それからだよ俺が夢を見るようになったのは」

宮「タマ」



初めは、たわいもない場面ばかりだったという。

子供の頃の俺とか自分の。



玉「けれど、ある日とつぜん」



それは、俺の死の知らせを聞いて泣き叫ぶ自分の姿だった。

えっ、ちょっ待ってタマ。

じゃ、俺がどうやって命を落としたかは見てないんだね。



横「そっか、つまりはそこからまずあの世界で自分がどう生まれ育ち生きていたのかを見たってわけだ」

玉「うん、けど」



いきなり襲って来た得体の知れない化け物

俺と塚ちゃんが防ぎに行っている間にタマたちは。

照史の案内で万が一のときに備え。

作っておいた隠れ部落へと向かい。





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