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[現代版] 天使と悪魔

第7章 慟哭の記憶②

・玉森side

橋「裕…太‥クッ」

玉「頑張ろう俺達も」

橋「そうだね、俺、宮田にありがとうって言いたい」

玉「やっぱり分かっていたんだ、グスン」

橋「塚ちゃんを…独りに‥しないでくれてありがとうって…ううっあぁ」

玉「ハッシー」

橋「裕太あぁー」

玉橋「うわあぁーっ」



俺達は泣いた涙が枯れちゃうんじゃないかってくらい

そして誓ったんだ。

この子たちを絶対に護ってみせると。

そんなとき。



内「北山、北山あぁ」



隠れ部落に内くんの叫び声が響き。



玉「ミツ!」

橋「行こう裕太」

玉「うん」



俺とハッシーが急いで駆けつけたら。



内「無事やったんやな良かった」

北「ぅ…ち‥クッ」

内「藤ヶ谷はどうしたん」

屋「あいつは」

内「屋良、こいつら2人で一緒じゃなかったんか」

山「お…さは‥北山くんと祐惺(ユウセイ)…護っ‥て」

内「嘘や、あいつが、死んだ!?」

屋「本当だ俺が透視で見て慌てて駆けつけたときにはもう」

内「‥‥っ」



ガヤが!?

ミツの身体に、沢山ついている真っ赤な血。

それが、事実であることを示していた。



北「なっ…泣か‥ねぇよ‥俺は…クッ」

五「北山おまえ」

北「約…束‥したかんな…ちゃんと‥腹の子…産んで‥そんでさ」

内「もっいい、なんも言うんやない」



ギュッ!

歯を食いしばり言葉を吐くミツを見て。

堪らなくなった内くんが、強く抱きしめる。



北「…この子‥産む…までは‥泣かねんだ」

内「いいんや我慢するな、俺が傍にいる藤ヶ谷の代わりに俺がお前ら親子を護ってやるさかいに、泣いてもええんやで北山、クッ」

北「うっ…内‥うっ…たい‥すけ…太輔えぇーっ」



内くんの胸の中へ顔を埋めせきを切ったように号泣するミツ。

その姿を見て自分も誓う。

ガヤ、俺もミツを護るから俊や塚ちゃんと一緒にそこで見守っていてくれって

あいつに負けないくらい、自分も頑張って見せると。





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