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(旧)短編☆中編小説集

第1章 少年メイド

藤「今日は、俺が手伝ってやるが次からは全部自分でやるんだぞ」



息、出来ないよ。



藤「お前の口の中すっごくいっ、ハァハァ、出すから全部のみ込め」



じょ、冗談だろ。



藤「イッ…ク‥うっ」

北「んんっ!?」



とたんドロっとした生温かいもんが口いっぱいに広がり。



藤「…っ、ハァハァ‥出すなよ一滴でもこぼしたら挿れる」

北「うっ」



やっぱ、こいつは鬼だわ。



藤「ほら早く飲め」

北「うぷっ」



ゴクンと咽を通ったと同時に。



北「ぐぇーゲホゲホッ」

藤「よく出来ましたと言いたいところだが溢れてる」

北「ビクン」



身体が恐怖で強ばった。

嫌だそれだけはやめてくれ

怪しく笑う顔を見ながら、俺は後ずさりをする。

これから、される事を頭の中で想像し。



藤「ふっ、そんな顔をするな」



ごっ、誤魔化されるものか



藤「頑張った褒美に今日はもうしないから」

北「ほんと…に?」

藤「あぁ、湯船に入り温まって出よ」



が、どうやら嘘じゃないらしく。

チャポン!



藤「俺のこと嫌いか?」



うしろで抱きしめながら、こいつはそう聞いて来る。



北「分からね」

藤「ふーん、フッ」



それから沈黙が続き。



藤「出るぞ」

北「ぁ…うん」



ザバッ!



藤「明日から、制服が変わる」

北「へっ?」

藤「というか今からだけどな クスッ」

北「はっ?」



あり得ねぇー



藤「うん、いい、ニコッ」

北「くぅー」

藤「クスクスッ」



なんだよ、これ。

俺はバニーガールじゃねんだぞ、つうか胸なんか丸出しだし。



藤「おやすみゆっくり休めよ フフッ」



尻のところは、もはやヒラヒラが付いてるだけでスカートとは言えないじゃん。

ガーターベルトに網タイツ

これじゃマジ耳をつけたら兎だわ、ハァ!

ドサッ!

ベットに倒れ込み、天井を見ていたら無性に苛々して来た。



北「んもぉーっ、変態えろガヤあぁ」



クスッと笑う声が聞こえたような気がする。



北「でも嫌いじゃない何でだか分からないけどさ」



あいつの瞳の中に時々見る寂しそうな影のせいかもしれない。

それに優しいし…

あの笑顔、どうも憎めないんだ。





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