テキストサイズ

(旧)短編☆中編小説集

第1章 少年メイド

翌朝―



執事「横尾さまがお見えになりました」

藤「わたが」

北「んっ?」



また親戚かなんかか?



横「よっ、調子はどう」

藤「順調さ ニコッ」

横「みたいだな、フッ」



チラッと、俺の格好を見て意味深に笑う男。

横尾渉―

藤ヶ谷にとっては兄貴みたいな存在らしく、その両隣には。



河「俺は河合郁人」

五「五関晃一宜しく」



2人のメイドがいて。

だが、こいつらどう見ても15・6だぜ。

ふーん…

食事のとき、みんなで食べようとそいつが言い出し。

俺達は全員してテーブルにつく。



河「うお納豆じゃん、さっすが太輔わかってるぅ」



なっ、納豆!

俺の大好物だ思わず真っ先に手を伸ばし食らいついたら。



藤「お前、もしかして郁人と同じ人種か?」

北「なにが?モグモグ」

河「失礼な健康にいいんだぜ、こいつらは」



こいつら?



河「三郎、次郎、一郎みんなご馳走さん、パクッ!うんめぇーっ」

北「そうやって食べると、もっと美味くなるのか?」

河「おうチビやってみそ」

北「チビじゃねぇや」

河「10歳にしては小さいよ7才くらいに見える」

五「郁人、ひとのこと言えないだろ俺ら」

河「きゃははっ、いいんだってばそれで渉に気に入られたんだからさ」

横「ふっ、喋ってばかりいないで早く食え」

河「はーい、怒られちまった ハハッ」

五「ばぁーか、クスッ」



“河合郁人・五関晃一”

住んでいた孤児院が火事で全焼し。

ホームレスみたいになってしまっていたところを横尾さんに拾われたらしい。



五「でさ横尾ったら」

横「おいおい五関、こんなところで話すんじゃないよ」

五「いいじゃん俺めっちゃ渉のこと愛してるんだし」



愛ね、フッ!

つまり、すけべな事をしているってことだろ。

こいつらみんな同じなんだ



河「俺はしてないよ」

北「はっ?」

河「渉とじゃなく」

横「余計なこと喋るんじゃない、ミツはまだ調教途中なんだ」

河「ちっ、また怒られちまったぜ」



調教?

そっか最初は俺と同じだったんだな。

なんだか、ホッとしたような複雑な心境だわ。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ