(旧)短編☆中編小説集
第1章 少年メイド
歳月は流れ―
藤「…ひろ‥ハァハァハァ」
北「ここにいる太輔」
藤「お前に…言いたい事が‥ある…クッ」
北「なに?」
藤「…こんな俺を‥愛してくれ‥ありがと…な」
北「それはこっちの台詞だありがと太輔、愛してる」
俺たちは―
北「俺に任せろお前は寝てればいいから」
ズブブッ!
藤「くっ…やっぱ最高だ‥堪らないわ…ハァハァ」
北「んだか、クッ」
ズボッ、ズボッ!
北「うああっ、太輔のも、すげぇって、あっ、はっ、くぅーまだまだ、元気じゃん」
藤「ふっ」
ヌポッ、ヌチャ!
藤「また会おう絶対」
北「あぁ、必ず今度は俺がお前を捜し出してやるから」
“約束”忘れるんじゃないぞ。
これがあいつの最後の言葉だった。
幼い日の俺と会えなくなってから、ずっと捜し続けてくれていた太輔。
見つけたのは母さんの葬式の日だったという。
それから、俺を迎える為に借金を返してくれ市に養子援組の届け出をし
驚いたのは、あの執事が…
執事「一応、妻がいるものですから」
義理の父親になっていた事だ。
親父は既にこの世からいなくなっていた事もあの後で知り。
天涯孤独の俺を―
あいつがここへ呼ばなければどうなっていたか。
今となっては、想像もできない。
藤「お前がいれば寂しくはない ニコッ」
俺も、そうだった。
同じ日、あいつが息を引き取ってから俺は眠るように後を追った。
更に年月が経ち―
執事「坊ちゃま、屋良さまがお見えになりました」
あの花畑に佇んでいる1人の少年が振り向く。
山本亮太―
藤ヶ谷の息子が成長した姿だ。
母親役はもちろん俺がした
名字が違うのは籍が実母のままだからで。
この家では代々男色の当主の息子はそうしているらしい。
どうしてかって?
産んでくれた女に、財産が渡るようにだわ。
屋「亮太 ニコッ」
山「屋良にぃ、ギュッ」
―が、こいつ太輔には全然似ていなくて良い子でよ。
あげくタチじゃなくネコ。
これには、流石のあいつもビックリしてたな。
藤「どうするんだよ」
だがいい奴を見つけたみたいで安心したわ。
・
藤「…ひろ‥ハァハァハァ」
北「ここにいる太輔」
藤「お前に…言いたい事が‥ある…クッ」
北「なに?」
藤「…こんな俺を‥愛してくれ‥ありがと…な」
北「それはこっちの台詞だありがと太輔、愛してる」
俺たちは―
北「俺に任せろお前は寝てればいいから」
ズブブッ!
藤「くっ…やっぱ最高だ‥堪らないわ…ハァハァ」
北「んだか、クッ」
ズボッ、ズボッ!
北「うああっ、太輔のも、すげぇって、あっ、はっ、くぅーまだまだ、元気じゃん」
藤「ふっ」
ヌポッ、ヌチャ!
藤「また会おう絶対」
北「あぁ、必ず今度は俺がお前を捜し出してやるから」
“約束”忘れるんじゃないぞ。
これがあいつの最後の言葉だった。
幼い日の俺と会えなくなってから、ずっと捜し続けてくれていた太輔。
見つけたのは母さんの葬式の日だったという。
それから、俺を迎える為に借金を返してくれ市に養子援組の届け出をし
驚いたのは、あの執事が…
執事「一応、妻がいるものですから」
義理の父親になっていた事だ。
親父は既にこの世からいなくなっていた事もあの後で知り。
天涯孤独の俺を―
あいつがここへ呼ばなければどうなっていたか。
今となっては、想像もできない。
藤「お前がいれば寂しくはない ニコッ」
俺も、そうだった。
同じ日、あいつが息を引き取ってから俺は眠るように後を追った。
更に年月が経ち―
執事「坊ちゃま、屋良さまがお見えになりました」
あの花畑に佇んでいる1人の少年が振り向く。
山本亮太―
藤ヶ谷の息子が成長した姿だ。
母親役はもちろん俺がした
名字が違うのは籍が実母のままだからで。
この家では代々男色の当主の息子はそうしているらしい。
どうしてかって?
産んでくれた女に、財産が渡るようにだわ。
屋「亮太 ニコッ」
山「屋良にぃ、ギュッ」
―が、こいつ太輔には全然似ていなくて良い子でよ。
あげくタチじゃなくネコ。
これには、流石のあいつもビックリしてたな。
藤「どうするんだよ」
だがいい奴を見つけたみたいで安心したわ。
・