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(旧)短編☆中編小説集

第15章 秘め事~Himegoto

北「かっ…かて‥」

藤「ふっ」



ズンズン―



北「んあっ、あっ」

藤「これで、やっと本当の親子になれた」



えっ、どういう?



藤「意味が分からないって顔をしているな」

北「んだって」

藤「女は、自分の身体から子を産み出す」



ズチャ、ズチャ!



北「あっく…ハァハァ」

藤「しかし男は」



んだから何だっていうんで



藤「俺はずっとお前と繋がりたかったんだ初めて会った日からずっと」

北「太…輔‥」



ズゴン、ズゴン―



北「うっわっ、あっ、もちと優しく」



壊れちまうってぇー



藤「出していいぞ宏光イキたかったんだろ」

北「ああぁ、ビクンビクン」



それから―

太輔も、俺の中へ熱い液をぶちまけ。

俺の記憶は途絶え。



藤「これでお前は俺のもの誰にも渡しはしない」



翌朝。



北「腰いてぇ尻いて、くっもう絶対にしないからな、ブツブツブツ」

藤「クスッ、ほら、早くしないと置いてくぞ」



鬼!

俺たちは我が家への家路につき。



藤「よし、今日は」

北「ギクッ」



そぉーっとそっと。



藤「宏光!」



うわっち見つかっちまった



北「たっ、太輔、学校」

藤「一度や二度の遅刻なんて大した事ない」

北「そんなぁーっ」



それでも父親か!

ギシッ、ギシッ、俺たちの関係は今も続いている。



北「太輔えぇーっ」



誰にも知られることなく。





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