(旧)短編☆中編小説集
第15章 秘め事~Himegoto
あれから郁人は変わらず毎日足を運んでくれ夕方になると帰って行き。
だが当然の如く夜は独り。
更けて行くほど、寂しさが募ってく。
北「太輔…たい‥クッ」
俺は、ひとり残り香が染み込んでいるそのベットで。
いつの間にか眠るのが習慣となっていた。
温もり恋しさに―
そんな、ある日の晩。
「宏光、ほら起きろ宏光」
たい…すけ?
ふわっと包み込まれた懐かしい温もりに眼を開けると
目の前には―
藤「お前、こんな所で寝ていたのか寂しいのなら病院へ来れば」
北「太輔!」
ギュッ―
北「太輔、太輔えぇ」
藤「どっ、どうしたんだ!?おい」
思わずその首にしがみつき
北「捨て…ねぇ‥で…俺を」
藤「えっ?」
吐いた言葉は。
北「何でもすっから」
藤「バカ、そんな勿体ないことするか クスッ」
北「んでも」
藤「しないよ、フッ」
太輔…
藤「それより三者面談もうすぐだろ?でな」
んなこと、どうでもいい。
藤「おまえ行きたい高校は決めたのか?最近いろいろあってゆっくりと話しが」
チュッ!
藤「‥‥っ」
抱いて俺のこと思いっきり
藤「宏…光!?」
お願いだからこの沸き上がって来る不安を打ち消してくれよ。
太輔、クッ!
それは初めて自分からして欲しいと願った瞬間でもあったんだ。
まるで、すがるかのような
・
だが当然の如く夜は独り。
更けて行くほど、寂しさが募ってく。
北「太輔…たい‥クッ」
俺は、ひとり残り香が染み込んでいるそのベットで。
いつの間にか眠るのが習慣となっていた。
温もり恋しさに―
そんな、ある日の晩。
「宏光、ほら起きろ宏光」
たい…すけ?
ふわっと包み込まれた懐かしい温もりに眼を開けると
目の前には―
藤「お前、こんな所で寝ていたのか寂しいのなら病院へ来れば」
北「太輔!」
ギュッ―
北「太輔、太輔えぇ」
藤「どっ、どうしたんだ!?おい」
思わずその首にしがみつき
北「捨て…ねぇ‥で…俺を」
藤「えっ?」
吐いた言葉は。
北「何でもすっから」
藤「バカ、そんな勿体ないことするか クスッ」
北「んでも」
藤「しないよ、フッ」
太輔…
藤「それより三者面談もうすぐだろ?でな」
んなこと、どうでもいい。
藤「おまえ行きたい高校は決めたのか?最近いろいろあってゆっくりと話しが」
チュッ!
藤「‥‥っ」
抱いて俺のこと思いっきり
藤「宏…光!?」
お願いだからこの沸き上がって来る不安を打ち消してくれよ。
太輔、クッ!
それは初めて自分からして欲しいと願った瞬間でもあったんだ。
まるで、すがるかのような
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