テキストサイズ

(旧)短編☆中編小説集

第15章 秘め事~Himegoto

「大きな声を出さないで下さい警備員を呼んで」

「はい」

「だったらここを通せ」

「ですから出来ませんって言ってるじゃないですか」

「いつから病院は卑怯ものの芸能人の隠れ家になったんだ」

「なにを言ってるんです」



河合郁人!?



「俺はあいつに用があるんだダチの事でここを通せ」



宏光の…



「さぁ出てって貰おうか」

「放せ、放せってば」

「大人しく言うことを聞け」

「藤ヶ谷お前のせいで宏光はなぁー」



ガチャ!



藤「離してやってくれないか」

河「‥‥っ」

警備「しっ、しかし」

藤「こいつは、俺の息子の幼馴染み」

警備「えっ」

藤「迷惑をかけてすまなかった」

警備「いえ、それでは」



睨みつける河合郁人、いったい何があった?

バタン!



藤「まぁ、座れよ」

河「なんでこんな所に篭っている」

藤「ふっ、大人の事情ってやつ」

河「はっ?勝手なことを」

藤「宏光が、どうかしたのか?」

河「親のくせに、なんにも知らないんだな?あっ実の親じゃねかったんだっけ」

藤「なに!?」



どうしてそれを?



河「おまえの嘘のせいで、あいつがどれだけ苦しんだと思ってる」



宏光が、いなくなった?



河「どうして抱いた、なぜ傷つけたりしたんだ」



忽然と!



河「大切ならちゃんと護ってやれよ!クッ」



それは衝撃の出来事だった



河「あいつは、お前じゃなきゃダメなんだからさ」



最愛の我が子が失踪したという。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ