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(旧)短編☆中編小説集

第16章 心と身体の行方

藤「チャンスだと思わなかったと言ったら嘘になる」

横「太輔」

藤「1度でいい抱きたかった、でも」

横「逆に、かえって想いが募り諦めることができなくなり」

藤「くっ」

横「俺にしとけばいいものを辛い方を選びやがって」

藤「わた」

横「今からでもまだ、間に合うよ」



横尾渉、同じ大学の1つ上の先輩。

高校のときに告られ、今に至る。



藤「すみません俺、惚れている奴がいるんで」

横「そいつノンケだろ?」

藤「‥‥っ」

横「噂通りの奴だな」

藤「俺にとって、あいつは一番で二番はない」

横「じゃ俺が勝手に二番でいてやるよ」

藤「えっ、困っ…」

横「もちろん一番になる為にそうなるには傍にいなくっちゃさ」



それからは何かと励まされ



横「だからノンケはやめろって言っただろ」

藤「あいつ北山に似ていたんだ」

横「どこが?」

藤「眼?口、鼻かな」

横「ふぅーいつになったらそいつから卒業するんだ?ったく」



仲良くなり。



藤「わた、俺…」

横「その先の言葉は言うんじゃない俺は2度も同じ奴に振られたくはないし」

藤「悪い」

横「が、いつでも傍にいる後悔しないよう自分の想いぶつけてみればいい」

藤「ありがと ニコッ」



Thank You、わた。

一番の味方、最高の友達だよ。

“大好きだ”

だからこそ、この想い決して諦めたりはしない。

嫌われるまでは、ずっと―





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