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(旧)短編☆中編小説集

第16章 心と身体の行方

・北山side

ダチに誘われ合コンへ行った場所、そこは―

なんで、ここなんだよ。

例のBARの隣に位置する居酒屋だった。



「初めまして○○女子大の実花と言います」

「ゆりでーす」

「玲香です」

「おっ、宜しく」

「みんな可愛いねぇ、なぁ北山」



チラッとこっちを見ている視線、確か実花ちゃんだったかな?

いい感じじゃん。

数分後、俺は彼女と隣同士で会話をしていたんだ。



実花「北山くんって、料理できる子は好き」

北「そりゃまぁ、ハハッ」

実花「じゃあ今度、作りに行っちゃおうかな」



それってアピールしているわけ?本気にしちゃうよ。



実花「サッカーの選手なんでしょ?」

北「えっ、うん誰から聞いたの?」

実花「今回の合コン話しを持って来た彼に」



あいつ。



実花「高校から大学、推薦入学でエスカレーター式、Jリーグを目指してるって」



この、お喋りが。



実花「私、将来はスポーツ選手と結婚するのが夢なの」

北「‥‥っ」

実花「だから、北山くんに会えて凄く嬉しい」



どう反応したらいい。



北「ちょ、トイレへ行って来るわ」



ダッ!

ちーと重い最初はいい子だと思ったんだけどよ。



「女、見る目ないなぁ」



あはっ、よく言われるんだわ。

っておい、今のは?



藤「クスッ、クスクスッ」

北「ああっ」



後ろを向くと。



藤「ったく何やってるんだか、もう傷口が塞がり早々に次の彼女をGETしようってか」



立っていたのはあいつ。





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