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(旧)短編☆中編小説集

第16章 心と身体の行方

カチャ!



藤「あぁ、さっぱりした」



げげっ、裸じゃん下はタオルしか巻いてないし。



藤「なんか飲み物ない?」



どう見てもやる気満々なのがありありとしていて。

どどっ、どうすんべ…



藤「北山、ノドが渇いたって言ってるんだけど?」



ヤバい、あんなのまたされたら。



藤「おーい、北山」

北「うおっちなんで」

藤「大丈夫か?お前」

北「ドキッ」



たぶん大丈夫じゃない…



藤「なに意識してるの?」

北「ばっ、バカ言ってるんじゃ、男のお前を、どうして俺が」



ギュッ!

と、とつぜん引き寄せられ耳元で。



藤「顔にしたいって出てるぜ クスッ」



そう言われドクンと全身の血が波打った。



藤「したいなら、したいと正直に言えば?フッ」



よせ、やめてくれ。



藤「俺は、いつでもOKだからさ」

北「ぁ…‥」



ジーッと見つめる瞳。



藤「ふっ、したかったんだろ?」

北「…し‥た…」

藤「んっ?ニコッ」



キュン!



藤「ほら、触ってみ?これをまた挿れて欲しくて堪らなかったんじゃない?」



だっ、ダメだっ…



藤「熱く溶けてしまうほど感じまくり何度も何回も」



いっ、イカせ…て‥



北「くっ、ハァハァハァ」

藤「声に出して言わなきゃ伝わらないんだぜ、そういうのは ニコッ」

北「…い」

藤「なに?」

北「した…い‥クッ」

藤「ふっ」



チュッ!



北「んんっ、ビクン」



俺はバカなのかもしれない



北「はうんっ、くっ」

藤「すっげ、もうビンビンやっぱお前やられる方が、感じるタイプだな」



知ってしまった禁断の味。



北「んあっ、あっ、乳首、はあっ、尻もぉー」



身体が疼いて求めてしまうのを抑えることが出来ないなんて。



北「ふああぁービクッ」



堕ちてく、どこへ?分からない。

だが気持ちよくて堪らないんだ。

今はただ―

こいつの腕の中に抱かれていたい、そう思っていた。

快感の波に揉まれ…





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