(旧)短編☆中編小説集
第18章 ペット白書
グルグル、グルグルグル-
夜中、唸り声のようなものが聞こえ目を覚ます。
グルッ、グルグルッ!
藤「北山?」
あいつ用に作った揺りかごのような寝床。
その中から確かに聞こえてくる声。
藤「どうした?」
心配になり覗いて見たら。
北「ふえっ、ヒクッ」
藤「えっ」
泣いてる、なんで?どうしてだよ。
北「夢…見てた‥ヒック」
藤「どんな?」
北「ひとり…ぼっちの夢」
藤「おまっ」
潤んだ瞳で俺を見つめ。
藤「お前は独りじゃない、俺がいるだろ ニコッ」
そう言うと―
北「じゃ、いっしょに寝てくれる?」
藤「あっ、んーどうしよ」
北「やっぱり独りじゃん」
藤「違う、そうじゃない」
北「ううっ」
ヒクッ、ヒクッとその肩が小刻みに震えている。
参ったなぁー
藤「もしもし、わた遅くにごめん」
ペットのことなら渉に聞け
俺は、頼みの綱とばかりに携帯へ電話をかけた。
すると―
横「一緒に寝てやればいいだけの事じゃん簡単だろ」
藤「んまぁそうなんだけどさ」
横「躊躇する理由、なにかあるの?」
藤「別に…ない‥けど」
横「だったら」
藤「うん」
寂しがってるんだろ、そうわたは言う。
寂しい…
そうだ俺、こいつの事なんにも知らない。
初めは、猫を飼うつもりでいたからホワイトタイガーなんて。
北「ううっ、ヒクッ藤ヶ谷なぁ一緒に、うっあ、ヒクッヒクッ」
藤「分かった寝よ、ニコッ」
北「ほんとか」
とたんピタッと泣き止み。
藤「あぁこっちへおいで」
手を差し出せば、ダダッと俺のうでの中へ飛び込んで来る。
北「ふにゃーあったけぇ」
藤「ふふっ、ニコッ」
お前が望むのなら、なんでもしてやるよ。
俺は、お前の飼い主だから
・
夜中、唸り声のようなものが聞こえ目を覚ます。
グルッ、グルグルッ!
藤「北山?」
あいつ用に作った揺りかごのような寝床。
その中から確かに聞こえてくる声。
藤「どうした?」
心配になり覗いて見たら。
北「ふえっ、ヒクッ」
藤「えっ」
泣いてる、なんで?どうしてだよ。
北「夢…見てた‥ヒック」
藤「どんな?」
北「ひとり…ぼっちの夢」
藤「おまっ」
潤んだ瞳で俺を見つめ。
藤「お前は独りじゃない、俺がいるだろ ニコッ」
そう言うと―
北「じゃ、いっしょに寝てくれる?」
藤「あっ、んーどうしよ」
北「やっぱり独りじゃん」
藤「違う、そうじゃない」
北「ううっ」
ヒクッ、ヒクッとその肩が小刻みに震えている。
参ったなぁー
藤「もしもし、わた遅くにごめん」
ペットのことなら渉に聞け
俺は、頼みの綱とばかりに携帯へ電話をかけた。
すると―
横「一緒に寝てやればいいだけの事じゃん簡単だろ」
藤「んまぁそうなんだけどさ」
横「躊躇する理由、なにかあるの?」
藤「別に…ない‥けど」
横「だったら」
藤「うん」
寂しがってるんだろ、そうわたは言う。
寂しい…
そうだ俺、こいつの事なんにも知らない。
初めは、猫を飼うつもりでいたからホワイトタイガーなんて。
北「ううっ、ヒクッ藤ヶ谷なぁ一緒に、うっあ、ヒクッヒクッ」
藤「分かった寝よ、ニコッ」
北「ほんとか」
とたんピタッと泣き止み。
藤「あぁこっちへおいで」
手を差し出せば、ダダッと俺のうでの中へ飛び込んで来る。
北「ふにゃーあったけぇ」
藤「ふふっ、ニコッ」
お前が望むのなら、なんでもしてやるよ。
俺は、お前の飼い主だから
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