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(旧)短編☆中編小説集

第19章 魅入られて愛

ようは…

子供が産めないなら、生める身体にしてやればいいだけの事。

ジャブン!



藤「気持ちいぃやっぱ風呂は最高だぜ」



そんなの俺たち悪魔族には朝飯前ってわけ。

北山宏光か、フッ!

あの気性・眼、征服したくなる。

悪魔にとっては最も魅力に感じるタイプだ。

すぐ堕ちるような奴はつまらないし。



藤「よーし、断然やる気が出て来たぞぉ」



バシャーン!

が、その数時間後なぜだか俺の前には。



母「あら、どうしたのかしら食べないわね」



食えるか猫缶なんて。



母「せっかく奮発し、高いのを買って来たのに」



安い高いの問題じゃない。



北「クククッ、なら今度は缶詰じゃなくフードにでもしてみたらいいんじゃね クスッ」



余計なことを言うな北山。



母「それもそうね明日また買って来て試してみるわ」



うっ…

その状況を楽しんでいるかのようなこいつの姿に俺は腹が立って来る。

覚えてろ!クッ

そんなふうに笑ってられるのも今のうち。

2週間後には…

悪魔界に嫁を連れて帰らなければならないのは14日後。

それを過ぎると。



横「いいか太輔、期限内に戻れなかったら手痛い罰が待っていることを忘れるんじゃないぞ」




分かってるさ、わた。

俺は、何がなんでも北山を嫁にする。

そう決めた、絶対に逃しはしないと。





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