(旧)短編☆中編小説集
第19章 魅入られて愛
・北山side
はぁ…
口から出るのは溜め息ばかり自分でもやんなっちまう。
もう1回、やってみるか。
俺は目の前にある花瓶から花を1本抜き。
北「好き…嫌い‥好き嫌い好き…きっ‥また…嫌いだわ」
嫌いなのか俺?
いや藤ヶ谷のことんなふうに思った事は一度もない。
花占いはダメだ、フッ
ってか、今さら占ってなんになる意味ないし…
こういう時に限ってアッという間に時間は過ぎて行く
そして―
0時になったとたん、音もなく窓がスーッと開いてよ
3階なのに…
何故だか、目の前には道がありその先に。
藤ヶ谷の姿が見えたんだ。
藤「ほら来いよ」
北「くっ」
藤「じゃないと二度と会えなくなっちまうんだぜ」
北「二度と」
藤「あぁ」
北「だって悪魔っていうのは人間の欲を吸い取るのが仕事なんだろ」
そうじゃん!
だったら藤ヶ谷がこっちへ来たときに会えば。
今まで通り、付き合えるんじゃないの?
藤「考え甘いな」
北「はっ?」
藤「人間界は日本だけじゃない、お前を嫁に出来なかったら俺は記憶を全部消され海外へ飛ばされる」
北「なっ」
藤「姿形さえ変えられて、それが一族の掟だ」
北「んな…のねぇよ」
藤「どうする」
北「俺の中には記憶があるのに」
勝手に人の前に現れて好き放題に襲い。
ダダっ子で思い通りにならないとイジけ。
藤「北山」
んでもクレープやプリクラなんかで無邪気に喜びやがってさ。
藤「もう時間だ」
人の気持ちを揺さぶり。
なのに俺のこと忘れるってか。
藤「じゃ、いいんだな行くぜ」
んなの…絶対‥ダッ
北「許さねぇーっ」
藤「‥‥っ」
ギュッ!
北「ふざけんじゃねぇわ」
藤「おまっ、フッ」
北「俺ひとりだけ覚えてろって言うんか最後までズルいことしやがっ…」
チュッ!
北「んんっ」
藤「もう離さない俺の花嫁」
北「あっ」
飛び出してしまった。
藤「クスッ」
北「マジか!?うえっ、帰る、藤ヶ谷、戻るぅ」
バタバタバタ―
藤「もう遅いって」
北「嘘だろおぉーっ」
振り向けば団地は遠ざかり周りは満点の星空で。
あっ、あり得ねぇ。
・
はぁ…
口から出るのは溜め息ばかり自分でもやんなっちまう。
もう1回、やってみるか。
俺は目の前にある花瓶から花を1本抜き。
北「好き…嫌い‥好き嫌い好き…きっ‥また…嫌いだわ」
嫌いなのか俺?
いや藤ヶ谷のことんなふうに思った事は一度もない。
花占いはダメだ、フッ
ってか、今さら占ってなんになる意味ないし…
こういう時に限ってアッという間に時間は過ぎて行く
そして―
0時になったとたん、音もなく窓がスーッと開いてよ
3階なのに…
何故だか、目の前には道がありその先に。
藤ヶ谷の姿が見えたんだ。
藤「ほら来いよ」
北「くっ」
藤「じゃないと二度と会えなくなっちまうんだぜ」
北「二度と」
藤「あぁ」
北「だって悪魔っていうのは人間の欲を吸い取るのが仕事なんだろ」
そうじゃん!
だったら藤ヶ谷がこっちへ来たときに会えば。
今まで通り、付き合えるんじゃないの?
藤「考え甘いな」
北「はっ?」
藤「人間界は日本だけじゃない、お前を嫁に出来なかったら俺は記憶を全部消され海外へ飛ばされる」
北「なっ」
藤「姿形さえ変えられて、それが一族の掟だ」
北「んな…のねぇよ」
藤「どうする」
北「俺の中には記憶があるのに」
勝手に人の前に現れて好き放題に襲い。
ダダっ子で思い通りにならないとイジけ。
藤「北山」
んでもクレープやプリクラなんかで無邪気に喜びやがってさ。
藤「もう時間だ」
人の気持ちを揺さぶり。
なのに俺のこと忘れるってか。
藤「じゃ、いいんだな行くぜ」
んなの…絶対‥ダッ
北「許さねぇーっ」
藤「‥‥っ」
ギュッ!
北「ふざけんじゃねぇわ」
藤「おまっ、フッ」
北「俺ひとりだけ覚えてろって言うんか最後までズルいことしやがっ…」
チュッ!
北「んんっ」
藤「もう離さない俺の花嫁」
北「あっ」
飛び出してしまった。
藤「クスッ」
北「マジか!?うえっ、帰る、藤ヶ谷、戻るぅ」
バタバタバタ―
藤「もう遅いって」
北「嘘だろおぉーっ」
振り向けば団地は遠ざかり周りは満点の星空で。
あっ、あり得ねぇ。
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