(旧)短編☆中編小説集
第20章 男と女の境界線
藤「気晴らしに街へ遊びに出るか」
横「お忍びで歩き回るのも程々にしないと」
藤「いいじゃん別に、それくらい俺の唯一の楽しみなんだからさ」
横「困った王子様だ」
堅っ苦しい城の中は嫌いだ
街の人々と接している方がどれだけ気持ちが楽かしれない。
チャリンチャリン―
宮「いらっしゃい」
藤「よっ ニコッ」
千「うおっ、不良息子」
宮「千さん失礼でしょお客さまに向かって」
千「客?なに言ってるんだこいつ自分が金を支払った事なんかないじゃん」
なんだ、またいるのか。
藤「ガキが、ぎゃあぎゃあ喚いてるんじゃねぇ」
千「ガキじゃねぇや」
宮「まぁまぁ仲良く」
一見、飲み屋に見える宮田の店。
が、何故だかここには。
ニ「わったー、ガヤも」
横「ニカ、今日はもう仕事が終わったのか」
ニ「世の中、不景気でちっとも売れやしない」
千「言えてる、なんとかならないと飢え死にしちまうぜ」
藤「お前はバナナさえ食ってりゃ生きてけんじゃね」
千「はっ?売りもん食っちまったら意味ないだろ」
藤「あはははっ」
横「ふっ」
歳なんか関係なくいろんな連中が集まって来ていてよ
ニカは靴屋の息子。
健永は親がなく宮田んちで世話になりながらバナナを売り歩いている。
どう見ても貧しい生活。
しかし俺はこいつらといるときが一番心が安まった。
気取りもない―
自分に正直に生きている、そんな姿を見てると。
逆に羨ましいとさえ感じてしまう。
チャリンチャリン!
が、そこへ突然現れたのがこの2人だったんだ。
宮「いらっしゃ」
玉「こんにちわ、ニコッ」
宮「お客さん初めての人?もしかして旅の方だったりして」
北「んまぁ、フッ」
宮「やっぱり」
玉「分かる?」
宮「なんとなくね」
“北山宏光、玉森裕太”
どこか気品がある雰囲気を持ち。
ただものじゃない。
そう感じ取ったのをハッキリと覚えている
そして―
北「俺の顔に、なんかついてるか?」
藤「…いや」
北「ふっ」
これが、運命の出会いでもあったんだ。
俺と北山の―
・
横「お忍びで歩き回るのも程々にしないと」
藤「いいじゃん別に、それくらい俺の唯一の楽しみなんだからさ」
横「困った王子様だ」
堅っ苦しい城の中は嫌いだ
街の人々と接している方がどれだけ気持ちが楽かしれない。
チャリンチャリン―
宮「いらっしゃい」
藤「よっ ニコッ」
千「うおっ、不良息子」
宮「千さん失礼でしょお客さまに向かって」
千「客?なに言ってるんだこいつ自分が金を支払った事なんかないじゃん」
なんだ、またいるのか。
藤「ガキが、ぎゃあぎゃあ喚いてるんじゃねぇ」
千「ガキじゃねぇや」
宮「まぁまぁ仲良く」
一見、飲み屋に見える宮田の店。
が、何故だかここには。
ニ「わったー、ガヤも」
横「ニカ、今日はもう仕事が終わったのか」
ニ「世の中、不景気でちっとも売れやしない」
千「言えてる、なんとかならないと飢え死にしちまうぜ」
藤「お前はバナナさえ食ってりゃ生きてけんじゃね」
千「はっ?売りもん食っちまったら意味ないだろ」
藤「あはははっ」
横「ふっ」
歳なんか関係なくいろんな連中が集まって来ていてよ
ニカは靴屋の息子。
健永は親がなく宮田んちで世話になりながらバナナを売り歩いている。
どう見ても貧しい生活。
しかし俺はこいつらといるときが一番心が安まった。
気取りもない―
自分に正直に生きている、そんな姿を見てると。
逆に羨ましいとさえ感じてしまう。
チャリンチャリン!
が、そこへ突然現れたのがこの2人だったんだ。
宮「いらっしゃ」
玉「こんにちわ、ニコッ」
宮「お客さん初めての人?もしかして旅の方だったりして」
北「んまぁ、フッ」
宮「やっぱり」
玉「分かる?」
宮「なんとなくね」
“北山宏光、玉森裕太”
どこか気品がある雰囲気を持ち。
ただものじゃない。
そう感じ取ったのをハッキリと覚えている
そして―
北「俺の顔に、なんかついてるか?」
藤「…いや」
北「ふっ」
これが、運命の出会いでもあったんだ。
俺と北山の―
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