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(旧)短編☆中編小説集

第20章 男と女の境界線

けれど…

親にまで嫌われ見捨てられた俺に対し。

ミツは、自分と同等に接してくれた。

その優しさにどれだけ救われたかしれないよ。

だから―



玉「国を出る無茶だって、いったい何処へ行くつまり」

北「セレネ王国」

玉「なっ!?」

北「このまま、言いなりになってたまるかってんだ!そいつがどんな奴だかこの眼で確かめてやる」



ミツ、俺な。

ミツのためだったら、なんでもする覚悟でいるんだ。

だから、お願い独りで抱え込まないで。

幸せになって欲しいんだよ



北「なぁタマ、人って何の為に生きてるんだろうな」



夢も希望も―



北「俺には分からないんだこの身は既に生まれたときから行く先が決まっているそんなんで分かるわけがない」



描くことを許されず。

胸の中に秘めている想いを俺は知ってる。



北「自由になりてー」



出来るなら叶えてあげたい自分の身体を張ってでも。

そう思い、ついて来た。



ニ「取り合えず、俺んちへ来な。そのままじゃ風邪ひいちまう」



―が、自分自身にも思いも掛けない運命が待ち受けていようとは。

まだ予想だにしていなかったんだ。



ニ「たっ、タマおまえ何で胸があるんだよ」

玉「ニカ」



このときまで。





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