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(旧)短編☆中編小説集

第20章 男と女の境界線

・藤ヶ谷side

腕の中へ震えている、その身体を包み込んだ次の瞬間

チュッ!



北「んんっ、ビクン」



俺は迷うことなくその唇を塞いでいた。

ドンドンドン―

背中を叩く北山の手、今度はそれを掴みベットへ押し倒し。



北「つはっ、やめろ放せ」

藤「どうして、こんな格好をしている」

北「おまえに言うことじゃねぇわ、キッ」

藤「北山お前いったい何者」

北「‥‥っ」



そう聞くと眼を背けちまう



藤「言いたくないんだ」

北「くっ、俺は」

藤「なに?」

北「ただ男でいたかっただけだ、女なんて子供を産む道具でしかないだろ」



おまっ…



藤「それは違う」

北「なにが」

藤「愛される喜びだって、あるはずさ」

北「愛?それってセックスの事か、くだらね」

藤「随分とひねくれた育ち方をしているんだな」

北「大きなお世話だ、あんなの欲に取り憑かれた畜生がすること吐き気がする」

藤「けど俺達はそれで生まれて来た」

北「だからなんだって言うんで!キッ」

藤「ふっ」

北「…ちっ」



何故、そんな考え方をする



藤「分かった」

北「はっ?」

藤「だったら、俺が教えてやるよ」

北「じょ、冗談じゃ」

藤「俺が、お前を女に戻してやる」

北「勝手なことぬかしてるんじゃね」



グイッ!



北「んやめろ、よせ俺の胸に触るな」

藤「ほらもう乳首が立ってるじゃん」

北「んっ…ぁ、ビクン」



チュプ、叫ぶ口を再び塞ぎ

その柔らかい膨らみをまさぐりながら。

深く舌を奥へ差し込み咥内をおかして行くと。



北「ふ…ぁん‥やっ」



北山の声はすぐさま切ない声へと変わり。

やっぱり女なんだな。

愛しさがこみ上げおもむろに服を全部脱がしてしまい



北「マジやめ、あっ」



茂みの中へ手を忍ばせれば

そこには、確かに湧き上がっている泉があってよ。



北「んあっ、あぁ」



ぐちゃ、くちゅ―



北「やっ…だ‥やっ…あっ‥んっ…あっ」



そのまま乳首へしゃぶりつき愛撫をし続けたら。



北「こっ…声‥女…やっ‥んんっ…あっあぁ」



可愛い、なんて可愛いやつなんだ。



北「あっあっ、んんーはっあぁ、クッ」



堪らない北山。





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