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(旧)短編☆中編小説集

第20章 男と女の境界線

・北山side

滝が流れる近くに湧いてる温泉、そこで。



藤「綺麗だろここから見る景色は、サワッ」

北「んっ、ビクッ、やめろって藤ヶ谷」

藤「どうして?クスッ」

北「まだ明る、あっ」



湯の中に浸りつつ。

俺はすっかり馴染んでしまったこいつの腕の中に包まれていた。



藤「別にいいじゃん、誰も見てないんだし」

北「んでもやっぱ恥ずか、あふっ」

藤「チュクチュク」



もう、このままずっと。



北「あう、あっ、あぁ」

藤「大自然の中、素っ裸のままで生活するのもアダムとイヴみたいでいいかもよ」

北「んなに、バカな事を、はあんっ」



いや、ダメだって。

タマはどうするんで?今頃は心配しているに決まってる。



藤「なんにも縛られず北山と2人」

北「おまえ、自由主義か?ああん、ビクンビクン」

藤「そんな事ないよ」

北「あっあっ、そこ」



よえぇ、クッ!



藤「随分Gスポットが気に入っちまったみたいだな」

北「あっいっ、あぁ」



お前がそうしたんだろ。



藤「北山と出会うまで俺は自分の人生を投げていた」

北「‥‥っ」

藤「夢も希望もない、掴むチャンスどころか見ることすら許されない環境の暮らしに、フッ」



こいつ、俺と同じ?



藤「けど今は違う」

北「うわっ、立ったままはよせ」



ズブッ!



北「ひっあっ」

藤「俺はお前と一緒にいる為なら何だってする」



グジュ、グジュ―



北「ふっ、藤ヶ谷」



熱い塊が身体の奥まで貫き



北「はっ、あっいっ、あぁぶつかってる」



子宮に届けとばかりに精液が注がれてく。



北「ああっ…ああぁ‥燃えちまう溶けちまうって」



何度も、何回も―





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