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(旧)短編☆中編小説集

第20章 男と女の境界線

・藤ヶ谷side

俺達は、どこか似ていたのかもしれない。

チュッ!



北「んっ」



何度もキスを交わしながらそう思う。

お互いやっと気持ちが通じ合えた喜びに浸りながら。

と、そのとき。



千「うえぇーっ、素っ裸でチューしてるぅ」

玉「見ちゃダメぇー」



とつぜん健永の声が聞こえたかと思ったら。

タマが、両手を広げ俺らの前で仁王立ちとなり。



横「何をやっているんだ?お前ら」



わた、えっ!?みんなどうしてここに?



ニ「うわっ、マジで女だ」

玉「ニカ!」

ニ「ごっ、ごめんタマもう見ないって」

宮「でもそのままじゃ俺達も困っちゃうし」

玉「ミツ服どこにあるの」

北「…あっち」



北山は、何が起こったのかまだ分かっていない様子で



玉「取って来て宮田」

宮「俺が」

玉「早く!」

宮「はい」



数分後、服を着た俺達の前で。



横「数々の失礼のだん知らなかったとは言え誠に申し訳ありませんでした」



何故だか、わたは膝まづき



横「城にお迎えの者が来ておりますアストリアの姫」



いっ、今なんて…



北「んなんでそれを」



北山が俺の許嫁?



千「そりゃーこれだけ騒がしたらバレるに決まってるじゃん」

宮「千さん、無礼な口きいちゃダメだって」

北「いいって堅っ苦しいのは嫌いだ」

横「どこかで聞いたような台詞だな太輔お前もよく」

藤「わた」

北「んっ?」

ニ「もう全部バレちまってるんだよガヤ」

藤「へっ」



ってことは俺のことも。



玉「聞いてもいい」

北「なに」

玉「ガヤのこと好き」

北「ぁ…‥カァーッ」

千「好きじゃなきゃ、やらないよな」

宮「千さん、もぉー」

北「ちっ、違うわ!こいつが無理矢理」

玉「襲ったの」

藤「ぁ…いや‥ハハッ」

横「バカ」



だってよ…



横「婚儀をする前に初夜を済ませてしまった王子なんて前代未聞だ」

北「王子?誰が」

藤「俺 ニコッ」

北「まさかぁ」

藤「ホントだって」

北「んなわけねぇじゃん、こんな精力が常に満タンでバリバリすけべやろうな奴が」



北山おい…





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