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(旧)短編☆中編小説集

第4章 3人恋模様

・北山side

それは数時間前のこと。



先「今日からお前らに仲間が1人増える事になった」

横「横尾渉です数年前この近くに住んでいました」

先「家庭の事情で引っ越して来たらしい仲良くしてやってくれ」

一同「はーい」

横「宜しくお願いします」

先「席はそうだなぁ、あそこでいいだろ」

横「はい」



どこかで、見たことがあるような顔だな?

それが俺の第一印象。

―が、ペコンとお辞儀をし隣に座るその姿は落ち着いた雰囲気で。

頭よさそ。

上手くいけば、勉強を教えて貰えるかもしれない。

そんなふうにしか考えず。

まさか、あんな事になるだなんて思ってもみなくてさ

休憩時間―



横「北山宏光…だよな」

北「えっ?俺のこと知っているのか」

横「小学生のとき、泉公園で会ってる」

北「泉公園?」

横「忘れた?おまえ子犬を拾って飼い主を捜していただろ」

北「ああっ、あの時の」



そっか、だから…



横「あれからも何度か会っていたじゃん」

北「思い出したワンコ元気デカくなったんだろうな」

横「去年、死んでしまった」

北「‥‥っ」

横「けど、あの時お前から貰った犬の存在が俺の心を救ってくれたんだ感謝している」

北「どういう意味?」

横「おいおい話すよ」



それから4時限目になって



横「くっ、ハァハァハァ」

北「どうしたんで?」

横「ちょっと腹が」

北「痛いのか?」

横「たっ、耐えられない」



こいつは、辛そうに俯いてしまってよ。



北「先生!」

先「なんだ」

北「横尾が具合悪そうなんで保健室へ連れて行ってもいいですか」

先「登校初日で気疲れしたのかもしれない、いいだろ今日は保険の先生がいないからベットで休んでも治まらないようなら早退させることにしよう」

北「はい」





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