(旧)短編☆中編小説集
第4章 3人恋模様
・横尾side
藤ヶ谷太輔か、カッコいいこと言いやがって。
横「ふっ」
だが何だか不思議な気持ちに包まれていた。
確かに、俺は汚い手を使ったはずなのに罪悪感を感じていない。
いや…
かえって清々しいくらい、自分の心が晴れやかだったから。
あんなふうに言われた事がなかったからかもしれない
俺の周りは欲だらけで。
どいつもこいつも金欲しさに媚びて来てよ。
しかし本当は―
“こんな若造が株主だなんて”
“親が死んで、財産を貰っただけだろ”
“偉そうに、ふん”
欲しいものは、力づくでも手に入れろ。
それが親父だった。
が、そんな生き方しかして来なかったあの人の周りには、似たような連中しかいなくて。
俺は、窒息しそうで堪らなくなり。
思い出した温かな笑顔。
北「マジで、本当に貰ってくれるのか?ありがと良かったなぁーお前、フフッ」
あの笑顔の傍にいれさえすれば、自分が変われる気がしたんだ。
なのに結局、俺は…
ミツに対し、親父と同じ事をしようとしていたことに気づき。
母「渉よく聞きなさい貴方は貴方お父さまと同じでなくてもいいのよ自分の居場所は己で見つけ作り上げるものだということを覚えておいてね」
翌日、俺は決心する。
横「ってことで宜しく」
新しく生まれ変わったつもりで、自分の歩いてく道を見つけようと。
その為には…
藤「だからって、どうして俺んちで一緒に暮らさなければならないんだよ」
そりゃ決まってるだろ。
お前とミツの間を邪魔する為にだ、クスッ!
藤「言っとくけど変なことをして来たら許さないからな」
さぁーどうしよ、フッ!
横「それも、いいかもしれない」
藤「はっ?冗談じゃね半径1メートル以内に近づいて来たら蹴り飛ばしてやる」
横「ぷっ、クククッ」
こうして俺と太輔との奇妙な同居生活が開始される事となる。
だがそこで培った友情は、この先。
自分にとって一生分の宝物となったのは、言うまでもない。
何よりも掛け替えのない。
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藤ヶ谷太輔か、カッコいいこと言いやがって。
横「ふっ」
だが何だか不思議な気持ちに包まれていた。
確かに、俺は汚い手を使ったはずなのに罪悪感を感じていない。
いや…
かえって清々しいくらい、自分の心が晴れやかだったから。
あんなふうに言われた事がなかったからかもしれない
俺の周りは欲だらけで。
どいつもこいつも金欲しさに媚びて来てよ。
しかし本当は―
“こんな若造が株主だなんて”
“親が死んで、財産を貰っただけだろ”
“偉そうに、ふん”
欲しいものは、力づくでも手に入れろ。
それが親父だった。
が、そんな生き方しかして来なかったあの人の周りには、似たような連中しかいなくて。
俺は、窒息しそうで堪らなくなり。
思い出した温かな笑顔。
北「マジで、本当に貰ってくれるのか?ありがと良かったなぁーお前、フフッ」
あの笑顔の傍にいれさえすれば、自分が変われる気がしたんだ。
なのに結局、俺は…
ミツに対し、親父と同じ事をしようとしていたことに気づき。
母「渉よく聞きなさい貴方は貴方お父さまと同じでなくてもいいのよ自分の居場所は己で見つけ作り上げるものだということを覚えておいてね」
翌日、俺は決心する。
横「ってことで宜しく」
新しく生まれ変わったつもりで、自分の歩いてく道を見つけようと。
その為には…
藤「だからって、どうして俺んちで一緒に暮らさなければならないんだよ」
そりゃ決まってるだろ。
お前とミツの間を邪魔する為にだ、クスッ!
藤「言っとくけど変なことをして来たら許さないからな」
さぁーどうしよ、フッ!
横「それも、いいかもしれない」
藤「はっ?冗談じゃね半径1メートル以内に近づいて来たら蹴り飛ばしてやる」
横「ぷっ、クククッ」
こうして俺と太輔との奇妙な同居生活が開始される事となる。
だがそこで培った友情は、この先。
自分にとって一生分の宝物となったのは、言うまでもない。
何よりも掛け替えのない。
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