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(旧)短編☆中編小説集

第5章 掛け替えのない

・藤ヶ谷side

藤「玉森ね、宮田は?」

北「あいつは、入れてやらね俺とタマの2人っきりの世界、むふふっ」

藤「‥‥‥」



ブロロロ―

こいつの玉森溺愛は、昔も今も変わってはいない。

半端じゃないことくらいは俺にも分かっていたよ。

けれど、やっぱり妬けるわ

俺と一緒に行った温泉の湯で。

2人してラブラブしようとしていただなんて聞くとさ



北「藤ヶ谷?」



おっ、俺だってなお前と…その‥



北「どうしたんで?」



あんなことや、こんな事をしたいんだっつうの。



北「藤ヶ谷さーん」

藤「なに?運転してるんだから隣でギャアギャア騒ぐな」

北「口を開けてみ?」

藤「はっ?」

北「いいから早く」

藤「あっ、あーんっ?」



と、甘酸っぱい味が口いっぱいに広がる。

アメ?



北「苛々は身体に毒だせ、リラックス、リラックス。なっ?ニコッ」



満面の笑顔を向ける北山。



藤「ふっ、バーカしてないって」

北「んだか?ニッ」

藤「嘘じゃない」

北「ならいいけど」

藤「クスッ」



俺はこんなこいつが大好きだ。

ブロロロ―



北「サービスエリアに到着なに食う藤ヶ谷」

藤「食うのか向こうでメシ入らなくなるぞ」

北「えっとぉー俺は」

藤「聞いてないし」



人の話しを全く。



北「うお腹いっぱい、んだがラーメンはやっぱあの店の方が美味いよな」



ってか、俺はラーメンなんかを食ったお前にびっくりしたわ。

ブロロロ―

昼時でもないのに、普通はアメリカンドックとか軽食にするじゃん。

それを…



北「なぁ、サービスエリアまだぁ?」

藤「えっ?」

北「次は何を食おうかな」



まだ食べるつもりか。

それから北山は停まるところ全てで何かしら食いあさり。

気がつくと―



北「スースースーッ」

藤「クスッ」



ブロロロ―

俺ら、グループの無邪気な最年長は寝るのが趣味。



藤「ほら着いたぜ」



が、その額にそっとキスを落とし俺は思う。

でも今夜は寝かせないと。

藤ヶ谷太輔一生一大の勝負がこれから始まる。





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