テキストサイズ

【特捜】おまつり初詣(前編・後編)

第1章 おまつり初詣(前編)

「はぁ~、何かどっと疲れた…。次は桐沢さんのところだから、まともなはず………」



「おじちゃん、わたあめ1つ~!」

「おじちゃん、僕も、僕も~!!!」

「お、おう……。」



「おじちゃん……って、え?桐沢さん?!」

「頑張ってるね~、洋クン。」

「え、野村さん?!」

「やっほ~、涼子ちゃん。すごい人出だね~。」

「き、桐沢さんの顔、ひきつってますけど、近寄っていいんでしょうか………」

「いつにも増してからかい甲斐がありそうな顔~」


野村さんは私の手を引いて、ズンズンと桐沢さんに歩み寄っていく。



「やっほ~、おじちゃん洋クン。」

「の、野村……っ!おじちゃん言うなっ!」

「き、桐沢さんは、まだお兄さんですよね~!あはは~!!!」

「顔がひきつってるぞ、加賀………」

「まあまあ、洋クン。可愛い涼子ちゃんに当たらないの。」

「当たってねえ!!!野村、お前、何しに来た?」

「ん~、洋クンに用事があって?」

「断る!そもそもパトロールは二課の仕事じゃねーだろ!!!」

「洋クンにいい情報持ってきたんだけどな~」

「じゃ、じゃあ私、そこの浅野さんの射的屋さん行って来ますねー!」


桐沢さんたちの邪魔にならないようにと、私はすぐ側にある浅野さんがやっている射的屋さんへと移動した。


▶▶▶
後編へ続く

ストーリーメニュー

TOPTOPへ