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相葉side

最後は俺が勢いのままやってしまった。優しく抱いてやるつもりだったのに…
嫌われたかも…俺の顔をさっきから見てくれない。
声をかけても恥ずかしいと見れない。

急に不安になってきた…智に嫌われたら俺は…そう思うと涙が出てきた。

思わず本音がでてしまう
どこにも行かないで欲しい、そばにいて欲しい…
付き合ってもないのに重すぎる…

智「どこにも行かないよ…泣くなよ」
泣きたくなくても涙が止まらない…
毎日、一人なのが本当に寂しい…一人はヤダ…自分の思いが止まらない…

智「うん、うん…」

相「俺も誰か愛してもらいたいよ…」
涙が止まらない…

智「俺がいるじゃん…」
涙と鼻水とで顔がｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬになってきた…

相「同情じゃない…？」
強めに抱き締めらる…そして俺の顔を手で包んでキスしてくれる。こんなに優しい智なのに、素直に信じられない自分もヤダ…

智「同情じゃないよ、俺は雅紀が好きだから、ほら泣かなくてもいいよ」
背中をポンポンと叩いてくれる…、その優しさにまた涙がでる…

相「本当…？」

智「ああ～！！どんな雅紀でも好きなんだって！！もう、何度も言わせんなよ恥ずかしいわ」
あのフニャってした笑顔を俺に見せてくれてる…

相「うっ…俺も…智が好き…」

智「雅紀…俺とちゃんと付き合ってくれる？俺…何にもできないけど…いい？」
何にもできない？ウソばっかり、一番、器用で、大人で、冷静にみんなを見守ってくれてるのに…

相「俺こそ、こんな俺でいいの？智に酷いことしたよ？」

智「それがあったから今があるんだからいいよ。それに、こんな俺を大切に接してくれる人は今後出てこないだろうなって思った…俺も雅紀が本当に好きなんだよ…だから付き合って…お願い…」
もしかして、不安なのは俺だけじゃない…？あれ…泣いてる…

相「智…こんな俺だけどお願いします…」

智「俺も…お願いします…」
二人とも泣いてる…涙と鼻水でボロボロ…。
二人ともブサイクだな…

智「明日、仕事だったら確実に怒られてるね…雅紀…目がヤバい」

相「智もね」

智「うん…ねえ、雅紀…重い…」

相「あっ、ごめん、ごめん」
中に入ったままだったことに今、気がついた。

甘いムードが一転、二人とも風呂場へダッシュすることに。結局、ラブラブなんかにならないだ。