
暗闇の向こう側
第2章 向こう側は…
大野side
起きようとすると腰が痛くてよろけてしまった。心配した雅紀が俺を抱っこしてリビングまで連れて行ってくれる。
恥ずかしいんだけど、本当に心配してくれてるんだろうな。そんな軟な体じゃないから大丈夫なんだけど、雅紀の優しさが嬉しくて今日は甘えてみることにした。
絵を描かないといけなので、持ってきた道具をテーブルの上に広げていく。A4サイズの紙にマジック一本で書いている絵、どこから進めるか眺めている…
しばらくすると雅紀に肩を揺らされてびっくりしてしまう。自分の部屋じゃなかったんだ。
相「パンとコーヒー、食べる?」
智「お腹空いてたんだっけ…食べる」
テーブルの上の画材をよけて、二人でパンとコーヒーを食べる。
相「忘れてたの?すごい集中力…」
絵を描いていると食べることも忘れたり、めんどくさくなったりするんだよな…
智「そうかな…」
自分のことはあまり、わかってない。人に言われて初めて気がついた。俺って本当、適当だな。
二人でパンを食べた後、雅紀は食器を片付けにキッチンへ行った。その後、俺はずっと絵を描いていた…
あっ、気がついたら1時間以上が経ってた。
あれ、雅紀は…?放置してる!
慌ててリビングを見てもいない?
どこ行ったんだろう?
立ち上がるとやっぱり腰が痛い…よたよたしながら廊下をでて、寝室を覘くといない。あれ?もう一部屋あるので覘いてみた…
相「あっ、大丈夫?」
衣裳部屋なのかな?こんな服あんの??
智「大丈夫、ごめん、俺、絵描いてて時間忘れてた…」
相「いいよ、俺がいたら没頭できないじゃないの?」
智「そんなことないけど…、作業に没頭して雅紀に何もしてあげられない…」
何しに来てんだって言わないんだよな、俺なら言うのに…。気を使わせてるよな。
相「いいよ、そんなの。絵を描かないといけないんでしょ?」
俺を見て笑顔を見せてくれるけど、無理してそう。
智「うん、まぁ…、雅紀の家に来てすることじゃないな…ごめん、俺といる意味ないな…」
相「意味ないことないけど、集中できないじゃないの?」
智「そんなことないんだけど、俺、自分のことで周り忘れちゃうの…。それが申し訳なくて」
何してだか…。ダメだな俺、気を使わせて、ストレス与えてどうするんだよ。
起きようとすると腰が痛くてよろけてしまった。心配した雅紀が俺を抱っこしてリビングまで連れて行ってくれる。
恥ずかしいんだけど、本当に心配してくれてるんだろうな。そんな軟な体じゃないから大丈夫なんだけど、雅紀の優しさが嬉しくて今日は甘えてみることにした。
絵を描かないといけなので、持ってきた道具をテーブルの上に広げていく。A4サイズの紙にマジック一本で書いている絵、どこから進めるか眺めている…
しばらくすると雅紀に肩を揺らされてびっくりしてしまう。自分の部屋じゃなかったんだ。
相「パンとコーヒー、食べる?」
智「お腹空いてたんだっけ…食べる」
テーブルの上の画材をよけて、二人でパンとコーヒーを食べる。
相「忘れてたの?すごい集中力…」
絵を描いていると食べることも忘れたり、めんどくさくなったりするんだよな…
智「そうかな…」
自分のことはあまり、わかってない。人に言われて初めて気がついた。俺って本当、適当だな。
二人でパンを食べた後、雅紀は食器を片付けにキッチンへ行った。その後、俺はずっと絵を描いていた…
あっ、気がついたら1時間以上が経ってた。
あれ、雅紀は…?放置してる!
慌ててリビングを見てもいない?
どこ行ったんだろう?
立ち上がるとやっぱり腰が痛い…よたよたしながら廊下をでて、寝室を覘くといない。あれ?もう一部屋あるので覘いてみた…
相「あっ、大丈夫?」
衣裳部屋なのかな?こんな服あんの??
智「大丈夫、ごめん、俺、絵描いてて時間忘れてた…」
相「いいよ、俺がいたら没頭できないじゃないの?」
智「そんなことないけど…、作業に没頭して雅紀に何もしてあげられない…」
何しに来てんだって言わないんだよな、俺なら言うのに…。気を使わせてるよな。
相「いいよ、そんなの。絵を描かないといけないんでしょ?」
俺を見て笑顔を見せてくれるけど、無理してそう。
智「うん、まぁ…、雅紀の家に来てすることじゃないな…ごめん、俺といる意味ないな…」
相「意味ないことないけど、集中できないじゃないの?」
智「そんなことないんだけど、俺、自分のことで周り忘れちゃうの…。それが申し訳なくて」
何してだか…。ダメだな俺、気を使わせて、ストレス与えてどうするんだよ。
