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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

相葉side

パンを食べて、お皿を下げてキッチンで片付けをする。キッチンからリビングのテーブルを見ると真面目な顔で黙々と絵を描いてる。

食べることを忘れるなんて本当にすごい集中力だな。面倒になることはあるけど忘れることはないな…
邪魔しちゃ悪いだろうから、服でも片付けようかな…

服を置いてある部屋に行って、服を片付ける。着ない服を処分しないと新しい服買えないな。
引っ越しもあるしな…昔、着ていた服などを捨てよう。

捨てるのが惜しくなって、試着して着替えて確認してたら、いつの間にか時間が経ってた。
しばらくすると智は部屋を覗きにきた。

なんか、俺が一人になってることに謝ってる。
別に気にしてないのに、俺がいることで気にして集中できないほうが俺はヤダな…

相「智、なんかお互い気を使い過ぎてるよ。言いたいこと言おう、やりたいことやろう。ね?」

智「そうだね」

相「俺は片付けするし、智は絵を描いたら?それとも帰ってやる?送るよ」

ちょっと考えてるみたい。これからもある。
仕事でも会えるし、前みたいに不安になんてならない。
だから大丈夫

智「帰っていい??」

相「いいよ、送るね」

智「うん」

相「腰は痛い?大丈夫?抱っこしようか?」

智「うん」
ニコって笑ってこっち見てる、智に近づて抱っこしてあげる。

智「ふふふ…変なの」

相「智、扉あけて!」

智「ああ、ごめん」
扉を開けてくれて、リビングのソファに卸してやるけど、離れてくれない。目が合ったからキスしてくれた。

相「ふふふ」

智「ふふふ」
フニャっとした顔で笑ってくれるだけで嬉しい。
こんなの誰にも見せられないな。

智「片付けるから、ちょっと待ってて」
時間は夕方になっていた、昼前にパン食べただけだからお腹空いたな…。外でご飯食べて、送っていこうかな。
冷蔵庫に何も入ってないし、買い物も行かないとな…

家の鍵と財布、車の鍵を準備してダイニングテーブルで待ってるとカバンを持って俺のほうにくる。

智「お待たせ」

相「いいよ、忘れ物ない?」

智「大丈夫、忘れても取りに来るから」
確かにそうだ、これから来ることが多くなるもんな。

相「お腹空かない?ご飯食べてから送るよ」

智「うん、お腹空いたね」

二人で外でご飯を食べて、車で智の家まで送っていった。

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