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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

相葉side

とりあえず出ないかもしれないけど、智に電話してみた。
数回コールした後…

智「はい、どうしたの?」
あれ、出た!仕事は?

相「仕事は??」

智「簡単な打ち合わせだったから、すぐに終わったの。内見終わったの?」

相「うん、翔ちゃんが内見に付き合ってくれて、今からご飯行こうって話になったんだけど、大ちゃんのマンションの近くなの。大ちゃん、ご飯食べた?大ちゃんの部屋でデリバリー取ってご飯はダメかな?」

智「まだ、食べてない。いいよ。先に部屋入っててよ」

相「うん、じゃあ、適当になんかご飯頼むね」

智「うん、お願い」
まさか、出るとは思わないし話がまとまった。

翔「で?」

相「仕事が終わったみたいで帰ってくる途中みたい。先に部屋入って待っててだって。ご飯も適当に頼んで~だって。行こうか?」

翔「わかった、コンビニで酒だけ買ってこう」
二人で近くのコンビニに行き、つまみとビールやらを買い込んで大ちゃんのマンションへと向かう。
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大ちゃんにまだ返していない部屋の合鍵で、部屋に入る。
二人して「お邪魔します」と声はかけるも誰もいない。
まあ、そうだよな…
電気をつけて、リビングに入る。

翔「さっきと部屋と同じで笑える」
あ、本当だ。二人して笑ってしまう。

相「グラス取ってくる、残りのビールは冷蔵庫に入れておくね」

翔「お願い」
リビングの端にある描きかけの絵の前を見ている。やっぱり見入るぐらいすごい絵なんだよな…
冷蔵庫に飲まないお酒を入れて、グラスを持ってリビングに戻る。

相「先、乾杯しようよ」

翔「いいね、飲もう」
二人で乾杯をして、取り急ぎピザを頼むことにした。
しかし、二人して住所がわからずてんやわんや…してたら大ちゃんが帰ってきた。

智「ただいま~」
大ちゃん、ナイス。二人して泣きついた。

翔「住所がわからないからデリバリーが頼めない」

智「あっ、そっか。住所これ。着替えてくるから頼んでて」
翔ちゃんがネットから注文してくれたので、30分ぐらいにはピザがくる。それまでつまみを食べて待つことに…
ちょっとするとダルダルのスエットの大ちゃんがやってきた。

翔「芸能人オーラゼロだな」
疲れ感満載の智がブーたれた顔をしている。

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