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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

大野side

レギュラーの仕事が終わった後、ドラマの打ち合わせで一人先に楽屋を出た。マネージャーと二人で次の現場へと向かう。早く終われると言われていたので、期待してしまう…

衣装打ち合わせ。基本スーツばかりなので変化はないと思っていたけど、ネクタイだのシャツだの何十というパターンがあり、頭がクラクラする。

テーマがあるので、それに合わせてくれた衣装を試着、小物合わせに時間はかかるも時間通りだ。あとは当日調整ということになった。ドラマって本当に大変だな。

監督と衣装さんが細かい話をしている時に携帯が鳴った。
終わりかけているので出てもいいか確認すると、いいと言われたので廊下へ…

携帯を見ると雅紀からだ…出てみるとマンションの内見が終わったらしく、部屋でご飯食べたいというからいいよと返事した。
翔ちゃんも一緒らしく、3人でご飯食べる予定に。
その後、マネージャーに送ってもらい部屋に戻る。
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部屋に戻ると「お帰り~」とリビングから聞こえる。
リビングに入ると二人から泣きつかれた。
何で??

デリバリーを頼むにも住所がわからなくて困ってたらしい。あっ、言ってなかったな。翔ちゃんへ住所を伝えてピザを頼んでもらう。

部屋着に着替えてリビングに行くと、翔ちゃんから芸能人オーラがゼロと言われた。家の中では楽させてくれよっと思ってしまう。

相「絵描くから服汚れるからでしょ?」
さすが雅紀はよく分かってる。そうなんだよ。だからよれよれのスエットなの。

翔「そっか、服汚れるからか」

相「ちょっと、大ちゃん、俺のグラスのビール飲むなよ。冷蔵庫に冷えたのあるから取ってきなよ」

智「え~、いいじゃん」
このやり取りを見ている翔ちゃんがついに聞いてきた…

翔「あのさ、聞いていい?」

智「何?」
すごい言いにくそうな顔している…、雅紀もたぶん、同じことを思ったみたい。

翔「なんで、相葉ちゃんはまだ、智くんの部屋の鍵持ってんの?もう、自分の部屋戻ったんじゃないの?」
ルームシェアはしてないけど、付き合ったので部屋の鍵は相葉ちゃんが持っているままだった。

相「それは…返しそびれて…」
翔ちゃんのこと聞いておいて、自分だけと言わない訳にはいかない。いずれ言わないといけないんだし…

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