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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

歌番組の生放送の仕事が終わった。楽屋に戻るとご機嫌な様子の相葉ちゃん。誰かと飲みに行くのかなと思い聞いてしまった。
まさか、一緒に行くことになるとは思わなかった。

焼肉が好きな相葉ちゃんが連れて行ってくれたお店はすごく美味しかった。初めて一緒に飲む後輩だったけど3人で話できて楽しかった。
お肉も美味しいし、楽しいからビールもついつい飲み過ぎてしまった。体動かしてビール飲むとすぐに眠たくなるんだよな・・・

後輩は仕事が早いので焼肉を食べ終わったら帰って行った。

相葉ちゃんがまだ、飲み足りないのか飲もうと誘ってきた。
俺の家でというから断った。
なら相葉ちゃんの家で飲み直すといわれて、そのままついていくことに・・・
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相葉ちゃんの家に着く。

智「もっと色々な色がある部屋だと思ったけど、シックなんだね。茶系で統一されてて・・・」

相葉ちゃんらしくない部屋で少し驚いた。なんだろう、元気な相葉ちゃんのイメージに合ってないのか俺がしっくりこない。

相「うん、洋服は派手だったりするから、部屋は落ち着いた感じにしたの」

智「派手って言っても松潤ほどじゃないけど(笑)」

相「そうだね(笑)何飲む?焼酎?それともワインとかにする?」

智「ワインがいいな。ソファ座っていいの?」

相「どうぞ」

智「気持ちいいね。ふふふ」

ワインを取りにキッチンに行った相葉ちゃんがワイングラスとワインのボトルをもってリビングに戻ってきた。ワインを入れたグラスを渡してくれた。

相「でしょ、そのソファお気に入りなの」

智「ここ、落ち着くね」

相「ありがとう。寝たらダメだよ、風邪引くよ。この間みたいなのヤダかんね」

智「同じことしたら松潤に殺されちゃう、ヤダよ(笑)」

相「あのさ、あの時の翔ちゃんってすごくなかった?ニノを抱きかかえてさ・・・」

智「そうだね、メンバー愛じゃないの?」

相「愛ってどっちの?」

智「どっちって?」

相「なんか、あの二人ってなんか変じゃない?」

相葉ちゃんは何が言いたいんだろう、えらく遠回りな聞き方するな。あの二人のことは気づいているけど、そんなの言える訳ないじゃん。

智「別にいつも通りじゃない?」

とりあえずとぼけてみせた。あの二人が幸せならそれでいいのに。







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