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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

俺のことを完璧に嫌いになっただろうな。でも俺は大ちゃんが好き。だって可愛いんだもん。

それより今までで一番気持ちよかった。本人は気にいらないんだろうけどね。

可愛いすぎるあんたが悪いんだよ。抱き心地もいい。
甘いピロートークとはいかないけど、しばらく抱いていたい。

けど怒ってるのか俺を押しのけて起き上がろうとしたら、よろめいて倒れてきた。受け止めてやる。あんだけイッたらすぐには起きれないてば。

そして昔の俺がいいと、と言って泣いた大ちゃん。

無理だよ、俺はもうあの頃には戻れない。だって俺が疲れるんだよ、気持ちが擦り減るんだよ。

俺は大ちゃんの体を強く抱きしめて、頭を撫でてやる。

相「ごめんね」

智「ごめんねじゃねよ!!謝るならちゃんとやれよ!!」

普段怒ることが少ない大ちゃんが大きな声を出している。感情がむき出しでびっくりした。

相「あんたに何がわかんだよ!!」
俺もつられて大きな声で返事してしまった。

素直に人信じて痛い目あって、裏切られるぐらいなら信じないほうがいいよ。俺がしんどい時、見てたじゃん。

相「もう、いいだろ。こんな話」

智「よくねぇよ!!この後、ちゃんとやってくんねと困るんだよ!!」

相「俺の何知ってんだよ!!俺の彼女でも彼氏でもねぇくせに」

智「メンバーだよ。いつまでフラフラすんだよ。適当な付き合いばかりやって。いつか痛い目に合うぞ」

相「うるさいよ」
俺はここから逃げようとベッドから出ようと起き上がると大ちゃんが俺に腕を引っ張る。
俺はバランスを崩してベッドに倒れ込む。

相「何すんだよ」

智「まだ話終わってねよ、ちゃんと話すんだよ」
うるさい、なんでこんなにしつこいんだよ。この人、一回言い出すと自分の意見を引かないだった・・。

相「話すことなんてねぇよ」

智「いつから自分の気持ちを捨てた?いつからだよ??言えよ」

この人はなんで確信を付いてくるんだよ。強い目で俺を見てくる。
こんな世界で仕事してると綺麗な気持ちのままではいれない。

相「いつまでもガキじゃないだから、一番取るために色々やってきたじゃん。あんたも色々捨てただろ?」

やりたくない仕事、接待、付き合いもいっぱいやった。
「はい」と返事するには自分を捨てないとやってなかった。

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