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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

聞きたくないことばかり言われて、ムカついて大ちゃんを帰らそと腕を掴んでベットから追い出そうしたら、ベットからずり落ちた。まだ腰に力が入らないみたい。

ドンッと鈍い音がした。
ヤバいと思って大丈夫か確認したら、泣きながら抱きついてきた。今の俺は前の優しいと…
なんで大ちゃんが泣くんだよ。

俺は一人で仕事するようになった時、散々他のメンバーと比較され、スタッフからも嫌味を言われた。
素直に「はい」って言うには自分の意思を持たない、気持ちやプライドなんて捨てた。
ニコニコしてる俺を演じてやると決めたんだ。
それからは仕事とメンバーの付き合い方や、プライベートの見方が変わった。

大ちゃんやメンバーに態度は変えてないつもり、ただ男とのセックスを覚えてから対象として見られるようになった。でもメンバーだけは仕事仲間だから、恋愛を持ち込まないと思っていたのに、まさかニノと翔ちゃんが…。取り残され気持ちはなった。
だから俺は大ちゃんを誘った…

智「何があったの?」

相「大したことないよ、どこ行って『バカなんだから笑ってりゃいいのに』とスタッフに言われてんだから、気持ちなんか必要ないだろ」

智「どこの現場?」
あっ、顔つきがマジになった。ヤバい、本気で怒ってる。

相「どこでもいいよ。俺の世間の評価なんてそんなもんだよ」

智「マネージャーは知ってんの?なんで俺らに言わないんだよ…」

言えるか、そんなこと絶対にメンバーに言いくない。それこそ俺は何も出来ないと言ってるようなもんだろ。

相「言う訳ないだろ!俺はメンバーいないと何も出来きせんと言ってるようなもんだろ」

智「そんな現場で仕事なんか出来るわけないじゃん、笑ってりゃいいって、そんな簡単な仕事じゃないだろ。せめて俺らには言えよ!そんなときぐらい、俺らを使えよ。一緒にいてる意味ないじゃん。」

相「一人の仕事なんだよ、メンバーは関係ない。俺が対処しないとダメなんだよ。こんな情けないこと言わせるなよ…」

智「情けない思いは俺もいっぱいしてるから。ただ、俺らの相葉ちゃんにそんな思いさせたくない。いつでも笑ってて欲しいし、こんなこともやめて欲しい…」

綺麗な手で俺の腕を掴まれた、ベットに横たわった大ちゃんの顔を見ると真っ直ぐな目で俺を見ていた。


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