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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

俺が作ったパスタを旨そうに食べている。大ちゃんが出してくれたワインも美味しい。パスタにも生ハムにも合う。二人でグラスに入っているワインもすぐに明けてしまう。

大ちゃんと二人きりなんてっと最初は思ってたけど、違和感もないし、むしろ自然なぐらい。何も言わないけど考えてることわかるし…

お腹いっぱいになったのかな?ワインを飲もうか悩んでる。

相「生ハムもまだあるし、チーズもあるから飲めば?」

智「飲みたいけど、あんまり飲むとフリ考えれなくなるから」
そっか、今日の打ち合わせで宿題でてたんだ。大変だな…、絵も書かないとダメだし。

相「じゃあ、これが最後の一杯ね」
お互いのグラスに残りのワインを注いでワインを明けた。

智「ご飯が美味しいと飲みたくなるね」
楽しいのか緩んだ笑顔、隙だらけだな…。こんな俺に心許して…だから俺にやられんだよ。
最後の一杯を飲みきり、片付けしようとすると大ちゃんがやってくれると言う。

智「相葉ちゃんはテレビ見てていいよ」

ソファから食器洗う大ちゃんを見てると、ご機嫌だな鼻歌が聞こえてくる。ちょっと邪魔したくなる。
キッチンに行き大ちゃんを後ろから抱きしめてみた。

智「うわ!」

アルコールが入ってるから大ちゃんの体がホカホカする。大ちゃんの匂いがする、落ちつく匂いだな。

智「やめろよ、相葉ちゃん」
手が水だらけで抵抗できないからモゾモゾしてる。

相「ちょっとだけ、いいじゃん」

智「もう、洗い物できないだろ」

相「洗い物終わったらいいの?」

智「ダメ!」

諦めたのか洗いものを続けてるや。こうやってると落ち着くな…

智「なんかあった?」

相「なんもないよ、ちょっと大ちゃんが可愛かったから」

セックスしたいとかじゃないけど、なんかこうしてると落ちつく。嫌なこともどうでもよくなるや。
大ちゃんが洗い物が終わったのか俺の体から離れようとしたから体を離す。もう終わりか…

そしたら、大ちゃんが俺のほうに向き、抱きしめてきたからびっくりした。

相「何で?」

智「やり返したの、ふふふ」
ちょっと酔っ払ってるのかな。小悪魔なことするな。ソファでまた寝てるや…。

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