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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

相葉ちゃんが作ってくれた、しらすのパスタは本当に美味しいかった。ご飯が美味しいとお酒が倍美味しく感じる。もっと飲みたいな…でも明後日までにフリの変更部分を考えないといけないからとやめることにした。

そうしたらまた、相葉ちゃんも付き合ってくれる。別に飲んでくれていいのに、優しいな。

ご飯作ってくれたから洗い物は俺がやることにした。キッチンで一人で洗い物をしていると相葉ちゃんが急に後ろから抱き着いてきた。

びっくりして思わず素っ頓狂な声が出てしまう。手も泡だらけだし抵抗できない。

やめてと言ってもやめてくれないので、洗い物もうちょっとで終わるから抵抗するのを諦めた。
こうやって人にくっ付きたい時や寂しい時だよな…。
どうしてのか理由を聞いても本人は茶化してまともに答えない。この間のように何する訳ではなくずっと抱き着かれてるだけだった。

本人が言いたくなるまで待とう。無理に言わせたたところでと思った。

洗い物が終わった。やられっぱなしは悔しいから、にこっちから抱き着いてやった。
びっくりしてる、ふふふ。やられると驚くんだ。変なの。

お腹いっぱいになり、お酒も入ってるから眠たくなってきた。
コンサート踊りのフリを考えないとダメなんだけど、ちょっと休憩とソファで寝転んでみた。気持ちいいな…。

相「ここで寝たらダメだよ」
と声をかけられた。

智「うん、わかってる」
分かってるんだけど、ちょっとだけ…。

相「大ちゃん、フリやらなくていいの、絵は??」

智「相葉ちゃんやっといて…」
相葉ちゃんがソファに乗ってきて俺を起こしてくれる。

相「出来る訳ないじゃん、起きないなら襲う」

智「バカ!!」
前なら冗談だと思えるけど、この間があっただけに不安になる。

相「ふふふ、なら先、風呂入ったら?すっきりするよ」

智「フリ考える…、汗かくから後でお風呂入る…」

相「なら俺、先風呂入っていい?」

智「うん、どうぞ。相葉ちゃん、お願いがあるの…、机の上にあるCDかけて…、あとリモコンちょうだい」

相「もう、自分で動けよ」
口ではああやって言うけど動いてくれる。

智「ありがとう」

相「お風呂入ってくるから寝ちゃだめだよ」
そう言ってお尻を叩かれた。

智「うん、わかった」
相葉ちゃんがお風呂に入りに行った。

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