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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

まさか大ちゃんから抱き着いてくるとは思わずびっくりした。計算じゃなくて無意識でやってるところが小悪魔だな。

あっ、コンサートの振り変更を考えるとか言ってソファで寝てる。
起こしにいくと俺にやっておいてと言ってる。できるか!

風呂に入ったらと言ったら、今からやるからCDかけてと言って、俺を使ってるし…もう。先に風呂に入ってと言われたのでそうさせてもらった。

明日は朝からCM撮影、動きがあるから覚えてからの撮影で時間もかかる。顔浮腫んだままじゃだめだからとお風呂で少し汗かくまで入ることにした。

お風呂から上がってリビングにいくとまだ大ちゃんがソファで寝てる。キッチンでお水を飲む。

相「大ちゃん、起きてる?お水いる?」

智「起きてる、お水ちょうだい」

ああ、曲も変わってるや、コンサートように編集されたCDなのか。大ちゃんにグラスに入れた水を渡しにいく。

智「ありがとう」

相「踊らないの??」

智「うん、先に頭で考えてから。フォーメーションとかもあるから。それが決まったら踊るよ」

相「邪魔だろうから、先に寝てるね」
そうやって考えてるんだ。確かにフォーメーションまで考えないとダメだもんな…俺にはできないわ。

智「あっ、ごめんね」

相「いいよ、俺いると気が散ってできないでしょ。それに俺、明日朝早いから寝ないと。朝、ジムいってから仕事行こうかと思って…」

智「明日の仕事は終わり遅いの?」

相「うん、遅いと思う。凝った内容だから時間かかると思う。晩御飯はバラバラになるかな…」

智「わかった。先寝てて。おやすみ」

相「おやすみ」

大ちゃんの家なのに気を使わせて申し訳ない気がした。でももうちょっとした自分の部屋に帰るからな…。そう思うと寂しい気持ちになってきた。

寝室に入ると寂しい気持ちが増してきた。一人でベッドに寝てるが落ち着かない。広いベッドっていいのか悪いのか、わからないな。

あっ、大ちゃんの布団で寝てみようかな。ベッドから降りて大ちゃんが使ってる布団で寝てみる。
大ちゃんの匂いがする。ふふふ。香水でもない、大ちゃんの匂いとしか言えないけど、なんか落ち着くんだよな…。ここだけ聞くと変態みたい。そう考えていたら意識が遠のいていった。


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