テキストサイズ

暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

朝起きると知らない部屋で隣に相葉ちゃんが寝ていた。
あれ、なんで同じベッドで寝てのか理解できない。
たしか相葉ちゃんの家でソファで飲んでたんだけど・・・
もしかして、やったのか!!
あっ、服着てる・・・
とりあえず、相葉ちゃんを起こしてみた。

俺は恥ずかしいのと気まずいのとで怒ってしまった
。理由を聞いて悪いのは俺のほうだった。それでも一度、怒ってしまったことに引っ込みがつかず・・・

とりあえず、帰ると伝えると、シャワーと朝ごはんを食べて帰ればと言われて「うん」と答えてしまった。
----------------------
シャワーを浴びてリビングに行くとご飯が用意されていた。

相「出来たよ」

用意されたのはパンと卵焼きにコーヒーだった。いれたてのコーヒーのいい匂いが部屋に漂っている。

智「ありがとう、コーヒーいい匂い」

相「昨日、そんなに飲んでたの?」

智「いや、そんな飲んでない。疲れて飲んだから、酔っぱらうの早かったのかな・・」

そいうって俺は用意されたパンを食べた。

相「あんまり、可愛く寝てるから襲いそうになっちゃった。ふふ」

思わず食べてるのは吹き出しそうになった。

智「可愛いとか言うな。もう俺30超えてんだからおっさん」

みんな、何で俺を可愛いとか言うんだろう。もう30過ぎてるし、おっさんだし、意味が分からない。

相「そんなゆっくり食べてていいの、今日何時迎えなの?俺は11時迎えだからいいけど・・」

気が付くと10時を過ぎていた。
携帯を見ると俺も11時迎えだけど、家に帰らないと・・・

智「ああ・・俺、家に帰らないとダメなのに・・めんどくさいな。相葉ちゃんの家に迎えに変えてもらおう」

相「いいけど、それより服、昨日と同じはマズイじゃない。なんか持ってく?」

智「いいの?」

相「着ない服でよければいいよ」

そういって相葉ちゃんは食べかけで、服を取りにいってくれた。
飲んで寝て服までもらうって、俺って・・
年上なのに情けないわ。

相「これでいい?」

渡してくれたのは黒いTシャツとシャツを出してくれた。

智「ありがとう、返すね」

相「いいよ、もう着ないからいいよ。あげる。その変わりさ・・」

そいうって俺の顔を見ながら不適な笑みを浮かべている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ