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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

大ちゃんから電話とメールが何件も入ってきてる。
しばらくすると翔ちゃんやニノからも…

おそらく大ちゃんが心配して翔ちゃんに相談したな。大事になってる。どっちもヤバいことになってる。
早く言い訳しておかないと…

「友達が急に具合が悪くなったから看病しに行くことした」ならなんとか誤魔化せるかな…

騒ぎがデカくなる前に手を打たないと。とりあえず大ちゃんに電話した。

智「相葉ちゃんどこいるの?」

相「友達の家、急に具合が悪くなってみたいで見にきて欲しいって言われて慌てて出てきちゃった。ごめん」

智「相葉ちゃん、すごい心配して翔ちゃんとニノに話した。ごめん。今、一緒にいるんだ。スピーカーに変えるね」

ニノ「テメーどこにいんだよ?そこいくから場所教えろ」
いきなりトップギアでニノがキレた。本当に心配してんだ…

翔「相葉ちゃん、本当に今どこにいるの?友達の家でもいいから、顔見せてよ。ヤバいことに巻き込まれてない?」
本当にマズイ…みんなを巻き込むことは出来ないんだよ。分かって欲しいのに…

相「大丈夫だから、明日、仕事場で会おう」

智「相葉ちゃん、どこ?どこにいるの?」
大ちゃんの声を聴くと泣けてきた…。

ニノ「お前、嘘つくの下手だな…どこだよ。助けがいるなら呼べよ」
なんでニノには嘘とバレてしまうんだろう…。なんでこんな俺をみんな、見捨てないだよ。

翔「どこ、相葉ちゃん?」
どうしよう…みんなを巻き込んだら責任取れない。

智「みんないるから大丈夫だよ、なんとなるから。今、相葉ちゃんのマンションの前にいるの。どこ?」
隠し切れないか…一人でどうこうできない…

翔「どこ?」

相「〇〇ホテル」

智「すぐ行くから待っててね」

電話の向こうから翔ちゃんやニノのナビの設定をしてる声が聞こえる。
大ちゃんの声が優しくて泣きそうだ、なんでみんな優しいんだろ…。

智「20分ぐらいで着くって、ニノよろしく」

翔「待ってろよ!今行くぜぃ」
ワイワイしたまま、電話が切れた。あの時すぐに相談してたら良かったのに…迷惑かけて俺は本当にダメだな。

一人ベッドに横になったが頭の中で嫌なことが巡ってくる。自分で巻いた種だし、自業自得だ。

しばらくするとまた電話がまたなり、部屋番号を大ちゃんに伝えた。
10分後、部屋のインターホンが鳴った…

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