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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

とりあえず居場所がわかって一安心した。事故や事件ではなかった。

ニノ「誰かと一緒にいんのかな?」

翔「そんな感じには聞こえなかったけどな…」

ホテルの駐車場に車を停めて、地下のエレベーターで直接部屋に向かった。部屋に着き、インターホンを鳴らすと相葉ちゃんが出てきた。

相「ごめん…」

翔「謝るのはあと、中入れて」

部屋に入ると部屋は綺麗なままだった。ベッドに座ったぐらいの感じだ。

相「みんな、ごめんね…」

智「相葉ちゃん…」
ゆっくり相葉ちゃんに近づいておもいっきり、頬を引っ叩いた。部屋にパーンって音が響いた。

相葉ちゃんはびっくりした顔して頬を手で抑えてる。翔ちゃんやニノもびっくりしてる。

智「あっ、ごめん」

翔「智くんがなんで謝るんだよ、もう」
翔ちゃんやニノが笑い出し、みんな笑い転げる。

智「相葉ちゃん、俺、本当に心配したんだから」
あれ、俺が泣きそうだ…相葉ちゃんを抱きしめて背中を叩いてみた。

翔「とりあえず、座ろっか」
ニノと翔ちゃんは窓際のテーブルセットに座る、俺と相葉ちゃんは並んベッドに座る。

ニノ「なんでホテルなの?何があったんだよ」

相葉ちゃんが緊張してる…?顔の表情も硬い。そっと手を握ってみるとびっくりするぐらい冷たい。

相「これなんだけど…、この間、寝た女の子が週刊誌にネタを売るって言ってきた…」
と携帯を出してきた。

翔「何この携帯?セカンドの携帯?こんなの持ってたの?」
同じ携帯が二台あり、もう一つを差し出した。ニノは呆れて、俺はびっくりした。

相「遊び用に…あんまりメルアドとか教えたくない人ように使ってた。この間、この携帯使ってモデルの子を持ち帰りしたの。やった後、しばらくこの携帯をチェックしてなかったらこんなことになった…」

ニノ「これ電源落としてるけど入れていい?」

相「いいけど、その女の子のラインだけは既読をつけないでね。ヤバいから…」

翔「何?なんで?」

相「ラインを未読にしてたら、既読にしたらすぐラインがきて、週刊誌に売るっていわれた」

ニノ「それぐらいなら問題ないじゃん、証拠の写真とか取られたの?」

相「いや、部屋の写真は撮らせてないけど…マンションの写真が送られてきた。俺がマンションに帰ってないことも知ってる…」

写真と聞いてみんな、複雑な表情になった。



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