テキストサイズ

暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

大ちゃんが一緒に事務所に付いてきてくれた。自分でやったことだから、申し訳ない気分になる。でも居てくれるだけで心強い。

事務所に着くとスタッフに会議室に連れて行かれた、俺の担当マネージャーとチーフマネージャー、スーツの知らない男性が待っていた。

チーフマネージャー「大野まで来たの?」

智「はい、昨日からずっと一緒だったから。それにリーダーだし」

チーフマネージャー「いいでしょう、どんな対応になるか分からないから弁護士の〇〇さんにも来てもらったから、とりあえず話し聞くから座りなさい」

相「はい」

チーフマネージャー「みんな、大体、事情は知ってます。時系列に詳しく説明しなさい」

あんまり言いたくない話だが、時系列に話しをした。そして例の携帯を差し出した。担当マネージャーやチーフマネージャーは俺の携帯を見てビックリしていた。

チーフマネージャー「でまだ週刊誌にネタを売られたかどうかはわからないのね?」

相「はい」

チーフマネージャー「週刊誌から連絡はきてないから、まだ売られてない可能性が高いでしょう。それにツーショットじゃないと記事にはならないし。ただ、その女がどんな写真を持っているのか、目的が何なのかが問題ね」

写真があることで自体がややこしくなっている。みんな、渋い顔をしている。大ちゃんだけは冷静な感じだ…

チーフマネージャー「その女と連絡取り、会って話しをしましょう。ラインのやり取りは危ないし。そのほうが早いでしょう」

担当マネージャー「どうやって呼び出しますか?こちらが話しをしたいで出てきますかね…、それだと金を要求されそうですけど」

チーフマネージャー「悪いけど騙しうちにして、話するしかないわね。事務所側から連絡すると構えて、準備してきてお金の交渉されることも考えられるから。相葉から普通に連絡して会う約束取り付けて、交代しましょう」

怖い話が進んでいく…俺がちゃんと対応してれば…こうならなかったのかな…。

智「相手が悪かったから。足元みてる。相葉ちゃんを利用できなかったからキレてる。悪い人だから気にしないで」

なんで俺が考えてること分かるんだろう…、そう言って背中を優しく叩いてくれた。俺をずっと気遣ってくれてる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ