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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

チーフマネージャーから今回の件が解決したと説明された。とりあえず週刊誌に載ることは無くなった。
ニノや翔ちゃん、松潤も緊張が溶けた顔になる。

しかし、ペナルティの話を聞かされて、仕方がない反面、そうせざる得なかったことは考慮されてないのではと思った。

翔ちゃんやニノは納得してないのか渋い顔してる。そのまま駄まって話しを聞いて、最後に週刊誌には注意することと、普段の行動にも気をつけるようにと釘を刺された。
みんな、今更言われなくても痛いほど知ってるから返事はしなかった。

しばらく沈黙が続いたのを松潤が話を切り出してくれた。時間も11時過ぎだったこともあり、ここで終わろうと言ってくれた、キリもよいならと終わることになる。

チーフマネージャーが楽屋から出て行った後、相葉ちゃんは疲れた顔してみんなに頭を下げた。

無事に解決して良かったことと、本気で心配したことをみんなで野次ってやる。
ニノは何か奢れと言うから、俺が「焼肉」と言うとみんなが爆笑している。
いつもの楽屋の雰囲気だな…

みんな、着替え終わり、帰る支度をしている。
相葉ちゃんは今日はどこに帰るんだろう?

智「相葉ちゃんは部屋に帰るの?」

相「うん、解決したから部屋に帰るよ。大ちゃん、片付けしないまま出てきて、ごめんね」

智「それはいいよ…」
確かにそうだな…、でも根本的な解決ではない気がする。しばらくは謹慎となり、部屋に閉じ込められるなんて耐えられるのかな…。

昨日、遅かったこともあるけど顔に疲れが出て、元気もない。大丈夫なのかな?

相「帰ろうか…送りの車は大ちゃんと一緒だよ」

智「うん、そうだね」

翔ちゃん、ニノ、松潤がお疲れと言って、先に楽屋を出た。俺らも駐車場に向かい送りの車に乗り込む。

相「大ちゃんには本当に迷惑かけて、ごめんね」

智「そんなに謝らなくてもいいよ。気にしてないから。それより大丈夫?」
何に対しての大丈夫なんだろう…、落ち込んで元気ない姿、細い体が弱々しく見える。

相「大丈夫だよ、問題も解決したし。しばらくは謹慎だけど三か月はすぐ終わるよ。引っ越しもするし、大ちゃんのマンションにしようかな。冗談」
空回りする笑声が悲しさを増してる…




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