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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

玄関で呼び止められて、確信ついてくるし
好きって言われて…。それから?なんだったかな?

俺が好きなのはバレてて…
泊まっていくように言われ、そしてビール飲んでそれから…

今は何故か大ちゃん抱きついてきて、
抱きしめ返してる。
頭が追いつかない。いいのかな…

大ちゃんの匂いがする、落ち着くな…。
こんなことが幸せだと思うの久しぶりだな。嬉しくて泣けてくる…

智「寝よ」
背中を優しく撫でくれる…

相「うん…」

きっとこの人は俺が悩んでるから、助けたいと純粋に思ってくれたんだ。聞かないと分からないけど、そう思うことにしよう…
俺が好きなことに大ちゃんは答えてくれるはず…。そうじゃなくても大好きには変わりないし。

目が合うと眠たそうにしてるけど、優しい笑顔を向けてくれる。思わず強く抱き締めたら…

智「相葉ちゃん、痛い。折れる。ふふふ」

相「あっ、ごめん」

智「うそ」
俺を突き離して逃げていった!
追いかけ回して捕まえてやると…

智「いつもの相葉ちゃんだね」
あっ、ストレスとか嫌なモヤモヤとか感じてない…
目が合うと笑ってくれた。綺麗だけど、俺らしか見せないあの笑顔。

相「大ちゃん、ありがとう。ねぇ、もう一回キスしていい?」

智「ダメ、1日一回まで」
何そのルール?また笑ってる。あれ?俺また弄ばれてる?

相「何そのルール?」

智「いっぱいしたら、楽しみないじゃん。ふふふ…明日もあるよ。眠い…寝よう」

相「そうだね」

智「うん」

そのまま、二人で寝室に向かう…どうやって寝るんだろうか…

智「俺は布団、相葉ちゃんはベッドね」
そこはバラバラか…そんな急には無理だよな…。お互い、布団とベッドに入る。

相「おやすみ」

智「相葉ちゃん、おやすみ」

直ぐに寝息が聞こえてきた。好きと思ったら、意識して眠れない…

智「寝れない?」
声をかけられてビックリする…

相「うん。ちょっと…」

智「こっちくる?」

相「えっ?」
答えに迷ってたら…大ちゃんがベッドに入ってきた…それのほうがもっとビックリした。

智「相葉ちゃん…しないよ、できないから」
そう言って手を握ってくれた、細い指が俺の指に絡まる…温かい、気持ちいい…
そこで意識が遠のいていく。
隣からは寝息が聞こえてきた…



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