テキストサイズ

暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

相葉ちゃんが寝れないみたいだから、側に寄って手を握ってあげた…
暗くて良かった、恥ずかしいくて顔が見てない、付き合いたての中学生みたい。

俺の手が温いのか、相葉ちゃんの手が冷たいのかわからないけど、柔らかくて気持ちい…
ーーーーーーーーーーーーーー
目が覚めると朝になってた。
そのまま寝てしまったみたい…

横を見ると相葉ちゃんが気持ち良さそうにまだ寝てる。高校生の時から知ってるけど、寝顔は可愛いな…

髪を撫でてみる…サラサラだな…。
首筋も綺麗だな…
しばらく眺めてたら、目がパチっと開き、目が合う!

相「おはよう」
いつから気がついてた?恥ずかしい…、ダメだ顔見れない!相葉ちゃんに背を向けるように寝がえりをしてベッドのふちに寄る。

相「あっ!何でそっち向くの?」

智「いや、なんか…」
そう言ったら後ろから抱き締められた。恥ずかしいから逃げたのに…

相「捕まえた、ふふふ」

智「ちょっと朝から何だよ、もう」
それになんかお尻に当たってる…

相「大ちゃん、俺の側にいてね…、手を離さないでね…」
相葉ちゃんの本音をやっと聞けた気がする。明るい笑顔の下…誰にも、メンバーにも見せくれなかったところ。

智「ずっと隣にいたよ。これからも隣にいるから。」
言って気がついた。色々な人と付き合っても、共感してもらえることは少なかった。本当に分かり合えるはメンバーだけなのかもな…。
なんか急に寂しくなり、泣きそうになる…

相「ありがとう」

智「うん…それよりお尻になんか当たってる」

相「生理現象、健全な男子だから。大ちゃんは?」
触ろうとするから、手をつねった。先に起きたからおさまっただけなんだけど。

智「相葉ちゃん、朝ごはん食べたい!」

相「え?いきなり?」

智「うん、作ってよ」

相「いいよ、何と引き換えしてくれんの?」
あっ!悪い相葉ちゃんだ!

智「え?」

相「うそ!」
そう言って、うなじにキスされた…

相「いただき!さっ、ごはん作るから起きて」

なんか壁みたいなものが無くなった気がする。明るい笑顔を俺に見せてくれる。
良かった、俺が昔から知ってる相葉ちゃんだ。

この人なら好きだから大丈夫!ずっと隣にいれる。いたい。これから大変かもしれないないけど、やってける!
二人でやってけばいい…

FIN

ストーリーメニュー

TOPTOPへ