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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

相葉side

あの出来事があってから約2ヶ月が過ぎた。マンションの引っ越しはまだだし、大ちゃんとの関係も進んではいない。
あれから直ぐにコンサートが始まり、レギュラーの仕事もあり、一番忙しい時期で何もできないが正しい…

マンションに関しては担当マネージャーが新しい物件を探しては書類などを見せてはくれるが立地と家賃、間取りなど希望にあわず、決めきれなかった。チーフマネジャーから早く決めろと言われるも、気に入らないところに引っ越しはできないし…。引っ越しはしばらく先になるだろう。

大ちゃんに関しては何度か部屋に遊びに来てくれてる。俺が謹慎して気を使ってくれているんだと思う。

一度だけ泊まってくれたこたがあったが、その時はキスして一緒に寝ただけ。何もせずに同じベッドで寝ただけ…。
あの時を思い出すのか、寝てる時に背中が触れただけで体をビクッとさせていた。

そんな反応されても仕方がないことを俺はしてしまった。
やりたくないと言えば嘘になるけど、大ちゃんとはそれが目的じゃない。もし、好きになってくれて心も体も開いてくるまで待とう…。俺にはそれしか出来ないから。

それでも以前に比べてイライラしたり、落ち込むことが減ってきた。大ちゃんがタイミングよく、俺のストレスを逃がしてくれる。

反対に俺は大ちゃんに何か返してあげれてるのかな…。 そっちのほうが気になってきた。

何をすれば喜ぶんだろ…。何年も一緒にいるのに分かっているようでお互いのことをそれほど知らない。

久しぶりの好きと言う感情、どうやって恋愛すればいいのかわからない。
友達以上で、仕事仲間でもあり、大切な人に今までの恋愛経験が全く役に立たない。

翔ちゃんやニノはどうやって付き合うことになったんだろ。聞いたら教えてくれるかな…。
翔ちゃんなら真面目に教えてくれるかな…。その前にニノに蹴られるな。


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