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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

相葉side

レギュラーの仕事もいつも通りに無事に終わった。衣装を着替えて、マネージャーに送ってもらい部屋に帰ってくる。

毎日部屋に帰ってきてもすることなんかない。趣味がある訳じゃないし、家で一人で飲むぐらいしかない。謹慎中だから友達も呼べないし…。メンバーなら部屋に遊びにきてもいいとは言うけど、みんな忙しいのに遊びにくることなんてことはない。

久しぶりに家にいると一人ってなんでこんなに寂しいんだろうと感じる。
寝て仕事して、寝て仕事して…、エンドレスだ。

こうなると何が楽しいのかわからない。仕事がある程度上手くいってくると、楽しみは休みや仕事の後のアフターだが、それがない今は無駄な時間を過ごしてる。
生産性もないな…。

テレビもネットも正直飽きた。外に出たい。謹慎って軟禁状態だよな…。庭とかあれば少しは癒されるかな…。

あっ、海か山の近くに引っ越すとか?
でもそこから仕事に通うなんて会社が許さないだろうな…。通勤に1時間はさすがにないな…。
別荘とか??
さすがにそれはマズイだろうな…

マンションの間取りの資料を見ながら現実逃避…。そんなことしても解決するわけない。でもセカンドハウスと言うのも悪くないかも…。

それなら荷物も半分づつできるし、 都内の方が少し狭くても立地優先で決めれるよな…

しばらく結婚することなんてないし、都内のマンション買うのはリスク高いし、そんな高い買い物は勇気がない。
賃貸でまだいいし…。
なんか意見がまとまったような気がする。

ネットで「千葉 別荘」で検索すると色々な情報が出てくる。海の近くにセカンドハウスがあったら、大ちゃんは魚釣り出来るよな。海に入れるし…

翔ちゃんに相談してみようかな…。
さすがに楽屋では話せないしな…。電話もな…。

ダメならまた考えよう。今までみたいに飲み歩くよりは健康的だし、いい考えだと思うけどな…。

それよりも明日から地方コンサートだし、早く寝よう。
コンサートの準備をして寝た。


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