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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

大野side

今日は朝から移動してコンサートをする広島まで新幹線で移動。

松潤だけ打ち合わせもあり、ひとりだけ前乗り。それ以外のメンバーは当日入りなので新幹線で合流。到着後はそのまま会場に入ってリハーサル。

毎回会場の広さが異なるから、ポジション確認が必要だし、アリーナ公演は大掛かりな仕掛けがない代わりに踊りが増えてもいる。何より1日2回公演だし本当大変だな。

リハーサルが終わり次第、ごはんを食べて直ぐに準備。忙しい…。バタバタだな…。

コンサートはするのは好き楽しい、楽しいが体力勝負だ。ニノよりは体力があるけど、2回目が終わるとみんな、ぐったりしていた。

コンサートの後はメンバーとマネージャーとごはんに行く。ごはんも早目に食べてホテルに引き上げた。部屋に帰って来たら12時前だった…

明日もコンサートだから寝ようかと思ってベッドの上でゴロゴロしていると部屋のチャイムが鳴った。

こんな時間に来るのはメンバーかマネージャーか…

正直面倒くさい、出るか出ないで悩んでいるとドアがノックされた。でも立ち上がることさえ面倒くさい…

すぐに携帯が鳴り、画面見ると相葉ちゃんからだ。多分、ドアの前にいるのは相葉ちゃんだな。
体を起こしてドアを開けると相葉ちゃんが立っていた。

相「大ちゃん、寝てた?」

智「うん…寝かけてた…」

相「なら帰ろうか?」

そんな寂しそうな顔されたら帰れとは言えないだろ。

智「いいよ、入りなよ」

相「ありがとう、一杯だけ飲んだら帰るね」
嬉しいそうに部屋に入ってきて、ソファに座わり、持ってきたビールを出している。

相「コンビニで限定地ビールとお菓子、買ってきた」

智「外出れたの?」

相「うん、遅いからファンはさすがにいないから大丈夫だったよ」

ビールを渡されて乾杯する。疲れた体にビールが染み渡る。

相「うまいね!」

智「うん」

たわいもない会話をするもどこかぎこちない。理由はお互いに分かってる。

相「新しいマンションなんだけど、妥協して早めに決めようと思って。そして千葉の海の近くに、セカンドハウスを部屋を借りようかなと思ってるんだけど…ダメかな…」

いきなりの話で内容が理解できてない。セカンドハウスって何だ?どういう意味?引っ越しするだけじゃないってことかな…

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