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暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

大野side

相葉ちゃんはビールを飲み終わり、部屋へ戻ると言うからドアまで見送りにいく。

ドアノブに手をかけたまま、開けようとしない。あっ、いつものキスをしてないからかな…

もう、気持ちが態度に出過ぎだよ。相葉ちゃんの背中に抱きついてみた。
本当はそうしたいくせに、俺からすると毎回、驚く反応するのが可愛い。

お互いに好きと認識してから別れ際と寝る前にするようになったんだけど、いつも相葉ちゃんが申し訳なさそうに確認するだよな。

俺が曖昧な態度だし、セックスを無理やりさせたことに引け目があるんだろうな…

普段から優しいけど、二人きりの時はいつも以上に優しく俺を扱ってくれてる。それが恥ずかしいのとむず痒ような…
もっと遠慮せずにくればいいのに…。

智「おやすみのキスでしょ?」

相「いいの?」
迷いと戸惑いを感じる声で俺の手を握ってくる。

智「いいよ」
と返事したら身体の向きを変えて、俺を抱きしめたら、ゆっくりとキスをしてくる。
優しく労わるように唇が重なる。
お互いの存在を感じるようにゆっくりと…
角度を変えながらも深くはならない。

柔らかく温かい相葉ちゃん唇が離れていく。ここまでしかしない…それ以上にお互いにならないよう自然に離れていく。

相「大ちゃん、ありがとう」
嬉しそうな顔で強く抱きしめてくれる。喜んでるなら良かった。やってあげられたらいいんだけど…

智「いや、できなくて…ごめん」

相「そんなのいいよ、こうやってるだけで幸せだから。眠たいのにごめんね。おやすみ」

智「おやすみ」

相葉ちゃんが満面の笑みで部屋から出て行った。

いつまでこんなことは続かない…。
お互い、健康な男子なんだから性欲はあるんだし、自分で処理するものな…。
相葉ちゃんに我慢させてよな…。

ベッドに寝転び、色々考えてみるけど答えなんて出ない。
その事も含めて話ししないとダメだな。コンサートとから帰ったら休みだから、相葉ちゃんが予定ないなら会うかな…

疲れてるのか寝てしまい、気がつくと朝になっていた。












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